民泊運営・民泊清掃代行サービス・民泊ゴミ回収・民泊撤退サービスから、民泊セルフチェックインサービスまで幅広く事業を手掛ける株式会社エフプラス(特設ページ)。大阪市中央区に本社を構え、関西地域で事業を展開している。
住宅宿泊事業法(民泊新法)の来年6月施行を控え、特に質の高い顧客目線のサービスで他社との差別化を図る。また民泊運営者が法令を遵守しながら効率的な運営をできるよう、独自開発したチェックインサービス「チェックイン+」もスタートさせた。
事業にかける思いや今後の事業展開について、代表の大原洋希さんに聞いた。
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会社設立やサービス展開の経緯を教えて下さい。
民泊に関わり始めたのは2013年ごろでした。知人からAirbnbの存在を聞いて、自分で数部屋を借りて始めたのがきっかけです。まだ「民泊」という言葉があまり浸透していない頃でした。
自分で始めた後、友人などとも情報をシェアし、自分の物件と同じように友人の物件にも訪日外国人が民泊するようになりました。そのうち友人などから、ゲストからの問い合わせに対する英語対応をサポートしてほしいと、相談を受けるようになりました。
サポートする物件が増え、本格的に民泊事業に取り組むようになりました。法人化したのが2016年1月で、2018年で3期目に入ります。現在は20人ほどのスタッフと一緒にゲストハウスや民泊施設を含む約180室を運用させて頂いております。
主な事業内容について教えて下さい。
民泊運営代行サービスを柱に、清掃代行サービスや民泊ゴミ回収、民泊撤退サービス、民泊セルフチェックインサービスなどを展開しております。
チェックインサービスについては、来年6月の民泊新法施行や改正旅館業法の内容を踏まえ、開発エンジニアを募集して自社でシステムを開発しました。当初は自社の運用物件で使う予定でしたが、多くの方から導入のご要望を頂いたこともあり、サービスを正式に発表させて頂きました。
撤退サービスもご提供しております。民泊新法の営業日数上限180日ルールや各自治体が制定に動いている民泊制限条例の影響もあり、民泊運用からの撤退についてご相談を受けることが増えて参りました。撤退サービスの専門チームを設け、急な撤退が必要な場合でも最大限の対応をできる体制を整えております。
独自の民泊ゴミ回収サービスはどう実現したのか?
民泊ゴミに関する相談は、当社サービスをご利用頂いているお客様からもよく相談を受けておりました。民泊宿泊者の出すゴミは、廃棄物処理業許可業者が処理する「事業系ゴミ」となり、家庭ゴミとして排出すると「廃棄物処理法違反」となるからです。
この課題を解決できないか色々と方法を考えました。そこでゴミ回収業者と民泊ホストをマッチングするサービスを思いつき、知人などを通じてゴミ回収業者さんと打ち合わせを重ねました。業者さんとのごみ回収の交渉は、1年ほどに及びました。
大阪では特区民泊制度も導入され、民泊の合法的な運用に対する気運が高まって参りました。現在は民泊ホスト側がゴミ回収業者に回収を委託する形で合法的にゴミ回収が行われています。
これまでの事業と今後力を入れていく点について
民泊業界においては、「部屋を作ればいい」という時代はもう既に終わっています。その地域に合ったコンセプトを持って、満足感の高い高級な部屋を作っていくことが必要となってきます。ターゲット層の選定も非常に重要です。
そして今後は一層、ソフト面で力をいれていきます。楽天など大手企業の参入も加速していますが、我々は民泊独特のホスピタリティを軸に据えた民泊運用サービスを展開し、「安心できる民泊」という方向性で勝負していきたいと考えています。IT技術などを導入し、ミスも起こらない仕組み作りもより進めて参ります。
(写真:民泊ホストと交流するエフプラスのメンバー)