多くの民泊ホストがいる中で、生き残っていくためには物件のクオリティーをキープしておく事が絶対条件である。ただ、「清掃の手配を忘れてしまった」というような事も実際に人が管理をしていれば発生してしまうこともあるだろう。
仮に清掃をされていない物件にゲストさんがチェックインをしてしまったらどう感じるだろうか?二度と同じリスティングには泊まりたくないと思うはずである。
そんな事から開発されたのが「suitebook」である。
「弊社では、”清掃の手配を忘れていた”ということは致命的な事態だと考えており、十分な注意を払って管理をしております。『suitebookを利用し始めて清掃依頼の漏れがなくなった』というご利用者様の声を聞くことができて大変嬉しく思います」民泊運営の顧客管理の効率化ツール「suitebook」担当である株式会社SQUEEZEの菊竹美古都さんは笑みを浮かべながら、そう語った。
民泊運営で難しいことはゲストとのメッセージのやり取りや物件の清掃作業など、ホストがこなさなければいけないことが多くある。特に複数物件を運用している場合は、予約や清掃の管理が極めて重要となってくる。
2014年の会社設立当初から、同社のサービスの軸として行なってきた民泊の運用代行業務を担うサービス「mister suite」。同サービスの利用者から、予約・清掃管理のシステムだけを切り出して利用したいという多くの声が寄せられていたという。
suitebookの特徴
Airbnb掲載物件の滞在・予約・清掃などのスケジュールや清掃業務などを一元的に管理できるほか、Airbnbには掲載していない物件、例えばマンスリー物件の追加や情報の管理、自社メディアやマンスリー仲介サイトからの予約情報の追加や、Airbnbの客単価や売り止めの設定、メッセージの自動送信機能などを実装している。Airbnbをはじめとする民泊物件だけではなく、幅広く物件の予約・清掃管理が可能であることが特徴。
何と言っても、最大の強みは運用代行サービス「mister suite」で培った経験をもとに作られたサービスだ。ホストが民泊物件を運営する上で、何がネックになってくるのか、どこで躓くのか、すべて自社で経験してきた。ユーザー目線でいかに利用しやすいデザインであるかを念頭に、機能の細部にまで追求した構成となっている。
どんなユーザーが利用しているのか
「suitebook」は2017年4月にリリースして以来、国内・海外の民泊運用代行業者を始め、不動産会社、一棟物件・複数物件を運用する法人・個人ホスト、ホテル・簡易宿所・ゲストハウス運営業者、マンスリー運営業者、清掃業者、家事代行業者、さらにはリゾート施設運営業者など幅広いユーザー層から支持を得ており、現在約2500以上の物件に導入されている。
現役民泊ホストがsuitebookを利用した感想
菊竹さんは株式会社SQUEEZEで働きながら、自身でも民泊のホストとして友人と共に物件を運用している。予約が入るたびに、予約受付メール(サンキューメール)から、チェックインガイドの送付、同時に清掃業者への清掃依頼を仲間内で分担して行なっていたが、すべてマニュアルの作業であったため、そういったタスクの一部が漏れることもあり、運用物件数が多かれ少なかれ、マニュアル管理のリスクをひしひしと感じていた。
菊竹さんは、「自身の物件運営にも、suitebookを導入しています。すべてマニュアル管理であった時に比べ、実際に手を動かす時間はほとんどないです。予約受付メールやチェックインガイドの送付、清掃依頼もすべて自動で行なっています。今手を動かすのは、緊急対応の時だけですかね。そこは自動では行えませんので(笑)
利用して頂きたいホスト像としては、ホスピタリティーを強く持っており、自社で民泊運営管理はしたいが、管理方法に困っている・効率的な方法を求めているという方に使っていただきたいです」と力強く語る。
他の管理ツールを凌駕するsuitebookの魅力
また、suitebookは清掃業者やスタッフへの清掃依頼や、清掃完了レポート(物件の写真付き)を受け取る事ができる。加えて、スマートフォンでの利用頻度がほとんどなため、スマートフォン専用のページも用意をしている。
この機能により、運営者側と清掃スタッフ側との連絡を円滑化し、清掃漏れやミス、細かい清掃内容の指示や事後確認が可能となっている。結果的にゲストがもっとも気にする部屋のクオリティーが保たれ、ゲストに対する満足度も高められることも強みの一つとなっている。
さらにノーティフィケーション(お知らせ)機能も非常に大きな役割を果たしている。メールで清掃依頼通知が来ることにより、それだけで何月何日の何時にどの物件に向かえばいいのか、わざわざGoogleのカレンダーを見て書き出してまとめるというような手間を省くことができる。Airbnbを開かなくても状況確認ができる仕組みだ。
清掃すべき物件への道すがら、スマートフォンを片手に清掃スタッフ用のsuitebookページを開けば、鍵情報や清掃マニュアルも確認できる。清掃チェックリストにチェックを入れて清掃完了ボタンを押せば清掃報告は完了し、ホスト側も状態を確認できる。LINEやGoogle Drive、メッセージ、印刷された紙など様々なツールを開く必要もない。
「自分たちが正解と思って機能を作っていても実はそうでないこともあります。利用者のニーズと私たち開発側のウォンツをうまくあわせていくために、利用者と開発者の架け橋を作り、相互の意見交換の場を多く設けるなどフィードバックのヒアリングやインタビューを数多く行なっています。suitebookのようなSaaSモデルのシステムでは、通常は利用者との密なコミュニケーションは求められてはいませんが、suitebookはユーザーファーストを念頭に、これからもしっかりと利用者の方の意見を反映して本当にいいものを作っていきたい。」と力を込めて菊竹さんは言う。
株式会社SQUEEZEはAirbnbと協業開発契約を締結することにより、Airbnb側からも開発技術を共有することでお互いのシステム連動及びセキュリティをより一層強化している。また、阿波踊りイベント民泊において株式会社パソナが『suitebook』を導入するなど、大手企業への導入もますます進んでおり、今後も多方面での導入が期待されている。
参考URL↓↓
http://www.pasonagroup.co.jp/news/index112.html?itemid=2214&dispmid=798
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000015235.html