「民泊業界を変革しバイアスをなくす」VSbias代表・留田紫雲さん

旅館業界のバイアスは?

旅館業界というよりかは、旅館業法に対してですが、今から約70年前の昭和32年に施行された政令であるため、本質的な意味をなしていなかったり、なし崩しになっている側面があると考えています。

民泊における、1ヶ月以内の宿泊は旅館業法の範囲になり、許可がない場合は違法という話ですが、それならなぜウィークリーマンションは認められているのかは疑問ですね(笑)
ウィークリーマンションのスキームとしては、賃貸借契約をして、寝具の提供は別会社が行っています。また、借地借家法に基づく、原状回復責任がゲスト側にあるといった理由でOKのようです。

そもそも、法律のようなルールは、人々がより良い生活を営むために存在するべきだと思うため、現代に生活スタイルと合ってないにも関わらずそのルールを残し続けることに対して疑問を感じています。

メタップスに入ったきっかけは?

元々、メタップスという会社自体に興味を持っていました。たまたまメタップスの内定者と知りあい、その後、人事の方を紹介いただき。その後「一度、うちと仕事をしてみないか」というお話をいただきました。

―ジョインした決め手は?
「スピード」と「確率」ですね。「空間価値を最大化させる」という構想はあったのですが、それを実現させるスピードや確率を考えた時に、自社だけでなく、メタップスの持つリソースを活用する方が良いと考えました。
メタップスは「データ・テクノロジーを活用して価値を生み出す」ことに長けた会社です。テクノロジーを使って、空間の価値を高める事をより再現性の高いものにするため、ジョインを決めました。

事業の構想は?

「AllinBnB(オールインビーエンビー)」という民泊収益化ツールを提供しています。(サイト: https://www.allinbnb.com/

複数ある予約サイト運用の一元管理や、運用で発生する様々な業務を自動化することで、民泊ホストの手間の軽減・収益を高めることができます。

構想としては、ホスト側に対してまず価値を提供します。そして、ゲスト側のデータを蓄積し、分析・活用することで、さらにホスト側に与える価値を高めていきたいと考えています。

現在「All in bnb(オールインビーエンビー)」のチャネルマネージングシステムは民泊ホストや運営代行会社など、約2,000件の物件に導入されています。今年に入ってから、システムを通じて約3万人のゲストが宿泊をしています。こうしたデータを分析することで、どのようなおもてなしがゲストから期待されているか、どういった物件が人気か、といったことが見えてきます。

こうした分析結果を今後はホスト側に提供していくことで、質の高いおもてなしが増え、日本を好きになるゲストが増えていけばいいなと思います。

―「Air Profits」や「Syn.m2m」など競合との違いは?

取得しているデータや機能自体に大きな違いはありませんが、当社は「広告代理店としてのノウハウ」や「データをどう活用するか」ということに長けています。データをどのように活用するかというところで差別化していきたいですね。

 

<次ページ> 民泊というよりも「投資」という大きな出口を想定しています