【第3回講義】「地方で稼ぐ民泊のモデルとは?」大津山訓男さん

他の事例はありますか?

民泊をビジネスとして展開する上で、「シニアと孫」や「親と子」の組み合わせは相性が良いです。上の世代が知見を提供し、活力とやる気のある若い世代が実践していく形です。実際の例を紹介しましょう。

イラストレーターのシングルマザーの女性が僕のところに相談に来られました。そして、子どもと一緒にフィリピンのセブで英語留学をしている期間中、日本の自宅をAirbnbに掲載し、民泊物件として運用しました。英語留学の授業料と滞在費の計17万円ほどをAirbnbで稼ぎ出しました。

さらには、国際ニュースメディア「クーリエ」などでその体験を連載し、これらの連載をきっかけにご自身のブランド化に成功されました。
https://courrier.jp/news/archives/72565/

地方の空き別荘を活用する

他には、地方の空き別荘を民泊として活用することがあります。

僕のIBM時代の先輩が1年に1回しか使っていなかった軽井沢の別荘がありました。そこで、簡易宿所の許可を取得したんです。

別荘地を民泊として活用する場合は、管理組合の同意が必要でした。そして、たまたまその物件が「星野リゾート」の星野さんの別荘地の中だったんです。軽井沢の別荘地帯はプリンスと星野さんの2強ですが、星野さんは民泊賛成派だったので、管理組合に同意をとってくれました。

元々、星野さんの先代は別荘を売っていたため、そこにたまたまIBMの先輩が遊休資産を買って持っていたということです。

この連携によって、物件への案内が「星野リゾート」の無料バスを利用でき、朝夕方の時間に食事ができます。また、お風呂が「星野温泉 トンボの湯」に別荘会員価格で入れるんです。

運営のオペレーションはどうしている?

地元の方に、予約や掃除、クレーム対応といったノウハウを提供し、常駐して業務を任せています。そして民泊事業の売上の3割を還元しています。

―別の場所でも展開している?

伊豆にある別荘では、不動産会社と連携して民泊物件を運用しています。私が不動産会社に物件の宣伝をする機会を提供する代わりに、不動産会社に「鍵の受け渡し」と「管理業務」を担当してもらいます。

不動産の別荘販売はお客に物件を内見をしてもらうまでが難しく、1人当たり獲得費用が10万円くらい掛かると言われていますから、良い連携ですね。温泉付きの物件などを運用して軌道に乗り、多くのゲストの方々に満足して頂いています。

房総半島では、サーファー向けをコンセプトに民泊ビジネスを展開している不動産会社も支援をしています。

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