「運用代行王者・ファミネクトの品質基準」ファミリアリンク代表取締役  柏木祐介さん

「民泊大学」の講義が始まります。今回の教授は、株式会社ファミリアリンク代表取締役の柏木祐介さんです。

国内シェア1位に君臨する民泊運営代行サービス「ファミネクト」を運営する柏木さんは、光回線やWi-Fi、保険など民泊業界で多くの事業を展開されてきました。

「ファミネクト」はなぜNo.1になれたのでしょうか。今回は、その理由の一つである「ファミネクト」が徹底する品質への取り組みについて伺うことができました。

民泊に出会ったのはいつ?

民泊というものを知ったのは約3年前で、会社設立が2014年3月です。

元々、別会社で保育事業をしていました。この会社では「家族のつながり」を理念としており、現在の会社名である「ファミリアリンク」も、この理念に由来しています。

親は、保育園での子ども様子を朝預けに行った時の短い時間しか見ておりません。子供が保育園でどのように過ごしているのか、状況が気になると思います。保育はアナログな業界でもあったため、親と子供のコミュニケーションに重視したシステムの開発をしていました。

創業期には補助金も獲得しましたが、コミュニケーションシステムを導入したビジネスモデルが自分にとって初めての取り組みだったことや、大手企業がすごい勢いで参入してきたことで、次第に自分の会社の規模では競争に負けてしまうという危機感を持つようになりました。

一方でそのころ、インターネットで「Airbnb」の存在を知りました。異文化交流や日本文化を外国人旅行者に伝えるとても良いシステムだと思い、ビジネスとして事業展開することにも可能性を感じました。

そして2014年に、自分の家をホームシェア型の民泊物件として貸し出し始めました。2015年には民泊が盛り上がっていた京都でも簡易宿泊所を取得して運用を始めました。

運用代行を始めたきっかけは?

初めから「Airbnb」で運用する物件を増やしていくことで、将来的に代行事業を展開するためのノウハウをより多く得ようと思っていました。

日本には不動産を所有する人が多数います。しかし仮にその人たちが民泊ビジネスを展開する場合であっても、本人たちだけで全ての空室を運用していくのはなかなか困難です。そこで代行事業が必要とされるようになると気付きました。

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