「物件交渉1000本ノック」 民泊業界のアイドル・大神麗子さん 成功のカギは「物件選定」

<本ページ目次>

1.運営において意識していることは?
2.高稼働率を維持する秘訣は?

運営において意識していることは?

いかに合理的かつ効率的に運営できるかということを常に念頭に置いてます。

民泊運営において一番時間を要するのはゲストさんとのやり取りだと思います。しかし私はあまりゲストさんと関わるのが得意ではないので、システムを構築することでいかにゲストさんとの接点を減らすかということを意識しています。

例えば、宿泊ゲストさんが何かに困ったときのために、解決策が一目見ただけでわかるようなガイダンスマニュアルを作成してあります。そういった下準備には、とにかく時間と労力を費やしています。
他には、部屋の内装を綺麗にしたり、アメニティを増やしたりなどの部分にも、お金と時間をかけています。

高稼働率を維持する秘訣は?

現在、パズル型戦略民泊という手法をとってます。集客プラットフォームから予約の入ったお客様を他の自社物件へ案内し、保有物件全体の稼働率を上げていくというものです。

お客様によっては人数に対して部屋が狭かったり逆に広すぎたりと予約状況を確認するとマッチしてないなと思うことがよくあるんですよね。

アンマッチの理由としては単純に他にもっとマッチした部屋があったとしても、SEOが弱いリスティングであったり、お客様に見つけてもらえないなどが主な理由かと思います。

例えば6人で泊まるのに50㎡の部屋より70㎡の部屋の方がいいでしょうし、逆に2人なのに70㎡の部屋はいらないでしょうから、値段を下げて他の物件へ案内したりと在庫内でパズルをはめていくような感じです。

そしてここで、所有物件を新宿エリアにフォーカスしたドミナント戦略が活きてきます。大体の方が場所から泊まるところを選んでいると思うのですが、所有物件のほとんどが新宿付近なので手持ちの別物件を提案しても喜んで受け入れてくれます。

このように保有物件全体で回していくことで利用者のニーズにも応えられるし、ゲストからの急な延泊の要望があっても取りこぼしをすることなく効率的に運営できているのです。

名付けて「パズル型戦略民泊」!おそらくこの戦略は私しか多分やってないと思います(笑)

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