「おもてなしの心でゲストを笑顔に」Airbnbアドバイザー 鶴岡 真緒さん

   

「民泊大学」鶴岡教授の第一回講義が始まります。

今回の教授は、Airbnb入門者にノウハウを提供し、アドバイザーとして活躍している鶴岡真緒さん。独自のノウハウで築き上げた「MAO流おもてなし術」が話題になっています。

シングルマザーとして子育てと仕事を両立する中、2014年4月にAirbnbと出会ったエピソードから、民泊運営のノウハウ、今後の展望についてお聞きしました。

Airbnb・民泊を始めたきっかけは?

オリンピックの度に宿泊場所が不足するという、テレビのニュースでした。

私は夫と離婚した後、8カ月の子供を育てながら、派遣社員として何とか稼いでいました。電気代節約のためにロウソクを使うなどし、1日1,800円で暮らす生活をしたりしていました。

家庭が貧しい影響もあって、私の娘は、小学生のころから家計簿をつけ始めたり、ヤフオクでものを販売などをしたりするなど、たくましく育ちました。

結婚相談所も開業しましたが、なかなか軌道に乗らず、娘と2人で細々と生活していました。

そんな中、2014年4月に出合ったのがAirbnb、民泊だったのです。

その少し前、各国でオリンピックが開催されるたびに、宿泊場所の供給不足が起こっていることなどを、ニュースで耳にしていました。そして2013年9月、東京オリンピックが2020年に開催されることが決まり、部屋が明らかに足りなくなると思いました。

それなら「私が部屋を貸し出して提供することはできないか?」と思いついたのです。

しかしそのときはまだ、提供用の部屋もありませんし、集客方法もわかりませんでした。そんな中、たまたまニューヨークの女の子がAirbnbを使って部屋を提供しているということを、インターネットを通じて知りました。「簡単だし私でもできそう!」と思いました。

すぐにAirbnbを使っている日本人を探し始め、10人くらいに方々にメッセージを送りました。そのうち2人の方が会ってくださり、ノウハウを聞くことができました。

物件を立上げた際の流れは?

まず自宅の寝室を民泊用に使いました。

私が住んでいたのは2DKの狭いマンションでした。その寝室をゲストハウスとして貸し出し始めました。当初は目標として「外食や旅行のために5万円ほど稼げたら良いな」と考えていました。

するとなんと、その目標を初月で達成してしまいました。50件ほどの問い合わせがあり、貸し出した寝室は予約で満室になったのです。全てのゲストを受け入れることができず、断わることを申し訳なく思いました。そして、8万円くらいの物件を2軒借りました。

その投資は成功し、物件を運用し始めてすぐに月25万円ほどの売上となりました。そしてその利益で新たな部屋を借り、毎月1軒ずつ物件を増やしていったのです。

物件の場所は、外国人が来るスポットである渋谷、新宿、中野、三軒茶屋、秋葉原、上野、浅草、日暮里を、全てを抑えました。

物件選びでのポイントは?

選ぶポイントは「管理の行き届いていない物件」でした。

見極める方法としては、例えば「ベランダに残置物がある」「ポストのチラシが散乱している」「吸い殻が落ちている」「粗大ごみがゴミ捨て場にある」などがあります。他のポイントは「外国人が住んでいる物件」などですね。

どんな物件なのかを判断するために、物件に半日張り込んだこともありました。そして、不動産屋では「何カ月も入居者がいない物件でいいので、賃料を下げて下さい」と交渉したのです。

家具は、地域情報などが掲載される無料掲示板「ジモティー」や周辺のリサイクルショップを活用し、中古品のみを調達しました。

貸し出す部屋の特徴は?

物件によって全然違いますね。

ただ写真写りが良いように、全体的な印象が白色の部屋で統一はしてあります。気をつけるべきは、整理整頓によって清潔感を保つことと見た目です。シャンプーや食器など、細かいものにも気を使っています。

清掃作業はどうしていた?

清掃のパートをしてくれる方は、すぐ見つかりました。

インターネットの掲示板などで、1部屋3,000円ほどで清掃をしてくれる方を探していきました。結果、すぐ3名くらいを集めることができました。

しかし、掃除の基準にはばらつきがあり、それによってクレームがきてしまいました。そこで、基準を統一するために細かいマニュアルを作りました。具体的には「雑巾を何枚用意するか」「乾拭きをする」といったことです。

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