「宿泊予約サイトの新星〜急成長の軌跡〜」AsiaYo Head of Japan 内海 玄さん

「民泊大学」の講義が始まります。今回の教授は「AsiaYo」Head of Japanの内海玄さんです。

AsiaYoは2013年に台湾でスタートした宿泊予約サイトです。2016年5月より日本にて本格的にサービスを開始したのち、2017年には韓国とタイにおいてもサービス開始するという急速なスピードで事業展開を行われています。

サイトURL: https://asiayo.com

内海さんは、Head of JapanとしてAsiaYoのサービスを日本で展開すべく戦略の統括をしておられます。

今回は、AsiaYoの日本支社の立ち上げから今後の展望までのお話を伺いました。

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現在の状況は?


現在の登録物件数は台湾で約1万2000件、日本で2000件以上、韓国とタイでそれぞれ数百件ずつとなっています。

なお、ユーザーの状況としては台湾で80%、香港15%、残りはその他という構成です。

台湾での急成長の背景は?


台湾では民泊予約のプラットフォームという市場に強豪がいなかったということが一つ大きな理由です。

実は台湾も日本同様、民泊に関する法整備はこれからなのですが、その中でも台湾では民宿(台湾ではこう呼ばれています)というものがかなり昔から農家や漁師の副収入として一部合法的に認められていました。(民宿協会のような団体が存在するぐらい)
ですのである程度、民泊については基盤があったことからホストの発掘が比較的容易だったいう点も急成長に大きく寄与していると思います。

内海さんがAsiaYoに加わった経緯は?

私の友人の友人がAsiaYoの創業者で台湾人の方です。縁があって創業者と話をしていたら日本での展開もしていきたいということで、たまたまフィットして参加しました。今は日本は一人で統括しています。

日本でどのようにサービス展開を行った?

実際に動き始めたのは2016年の1月からなのですが、最初はウェブ検索でヒットした運用代行業者さんで比較的しっかりとした運営をしていそうなところに手当たり次第にアクセスしました。
他の会社に比べて後発ということもあり、当然業者さんはAirbnb、Agoda、HomeAwayなど既にプラットフォームは利用されていました。
なので、とにかくその当時ウェブ上で発見した代行業者さん100社以上のうち、スクリーニングをした上で、そのうちの4割くらいの業者さんに電話をしたり、時には地方にも足を運んで実際にお話をして開拓しました。

どのような方が利用されていますか?

弊社はクオリティ重視のプラットフォームですので、宿泊施設のクオリティを担保するため、しっかりとした宿泊施設の運営をされている方を中心にご利用いただくようにしております。日本でも後発ですし、それほどマーケティング活動を行っていないため、Airbnb、Agoda、HomeAwayなど他社プラットフォームも利用された上でAsiaYoもお選び頂いている方が多いです。
また、台湾人のゲストは親日なので平均的に良質な客層であるというイメージがあることから安心してご利用頂いているケースが多いです。

 

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