【第5回講義】最終版「次世代の起業家とシェアリングエコノミー時代を目指す」国内最大級イベント『民泊EXPO』より

大津山さんの今後の目標はある?

グレーゾーンが産業化するタイミングに関わっていきたいです。また、そこで登場したオーナーシップのある経営者が継続するようサポートしたいと思います。

日本のインバウンドはまだ2,000万人程度、スペインは7,500万人インバウンドで来ていますが、国は破綻しています。しかし、破綻していても日本よりも皆豊かなんです。医療費が無料で、家は古いですが(取り壊さず)大切にしています。

アベノミクスは借金をして新築をフルローンで立て直し、30年たったものには価値が無いという考え方で、それが空き家増大につながっています。それを改めさせたいと考えています。

この家(取材で伺った大田区の大津山氏の家)も築30年ですが、400万円をかけてリノベーションをして民泊運用すれば400万の利益が生まれ、そういった物件が大田区に6万件あり、解決すべき課題が数多くあります。

高齢化社会で大田区でも周りの多くの人々が亡くなっていきます。独居老人が亡くなった後、財産の処理としてダンプカーが生活用具を回収にきます。そして家は売買価格3分の1で1週間のうちに叩き売られます。これが、6万件ある空き家の現状です。

一方で、家を購入した人は3分の1で買えました。1,000万円のリノベーションをして、5人連れの子供が来ました。活性化の為に大田区では必要でしょうね。

他には、かつてモノづくりで栄えた大田区に9千工場あったのが、現在は2千工場に減少しています。ニューヨークでも工場のリノベーションがされるなど面白いまちづくりの取り組みがありました。インバウンドだけではなくカフェをつくるなど、まちづくりでやるべきことが沢山あります。

大田区を活性化させる方法は?

3点考えられるかと思います。

1つは、アジアの方々が起業する村「アジア起業村」をつくって、ビザを緩和してそこで起業してもらうこと。モノづくりの歴史があるのでそういったやる気のある方と組み合わさると面白いのではないでしょうか。

2つめは、町おこしで活性化して外に出た人々を戻すこと。

3つめはバルセロナのクルーズ船ツアーといった体験を提供すること。日本は海が資源なので、横浜や東京港にもっと多くの人々を連れてくることができるのではないでしょうか。

大田区で実現可能なアイデアは?

一つは先程言ったように、地域の人を呼んでコミュニティ内での意見交換会ですよね。

MICE(民泊EXPOのような展示会)やインセンティブ旅行など、裕福なアジアの方々へ向けて何か体験型のコンテンツを用意できれば良いと思います。例えば、欧州自動車業界のインセンティブツアー(報償によるツアー)は羽田に来ます。そのツアー料金は全てディーラーが払っています。1人2万円だとすると10人で一日20万円、5社とれれば100万円ですね。

豊かになったアジアの方々がご褒美ツアーとして日本へ来る。羽田にはアラブの王様も来ていましたから、Vip向けのコンシェルジュなども可能性がありますね。今後はそういったツアーが増えていくことが予想されるため、大手広告企業や旅行企業などを巻き込んで大田区でビジネスにしていきたいですね。

大田区で活用できるスペースは?

公共機関施設を活用していきたいと思います。大田区体育館は2年前にエアロビクスの大会で利用されていました。他には、JALがの機内整備場を利用して『TED×羽田』を開催していますね。(参考:JALは、「TEDxHaneda(2016)」に協賛します http://press.jal.co.jp/ja/release/201606/002718.html

「大田区産業プラザPiO」もありますし、住宅地の空き家も使えます。それ以外には、キャノン工場やヤマト物流センターなど企業のオペレーションセンター、大ホールとホテルが併用されているANAのCA研修センター(下丸子)といった、企業内施設の建物も活用できると思います。

今年後半にはインバウンド送客の以下3点をトライしていきます。

中国人1億人の海外旅にはスマホアプリをOTA企業やWeChat Payなどの決済事業者や下記春秋交通社が中国内でスマホアプリを普及させています。ここにタイムリーな旅コンテンツを毎週提供し、体験型へのホスト付加価値を訴求して行きます。

最後にワールドカップラグビーやスポーツMICEイベントへの民泊需要が五輪と共に注目されます。スポーツ民泊はロングステイ層であり、湘南マリンスポーツや瀬戸内内海のSUPやカヌーなど連携プレイですね。

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