「民泊業界、第2期黄金時代の始まり」 株式会社百戦錬磨の上山康博社長

合法民泊に尽力して突破口を開いたのに、来年以降、多くの業者が民泊市場に参入してくることについてどう思うか?

これでやっとフェアに戦える土俵ができました。ここからはヒト・モノ・カネ・情報の全てを兼ね備えた大企業が参入してくることも間違いないでしょう。
ビジネスは勝負事です。ここからは住宅宿泊事業法(民泊新法)という皆が平等に戦うことができる同じ土俵・同じルールで、真剣勝負が始まります。それで負けたらそこまでの実力だったということです。

勝算はある?

当然ですが勝算はあります。経営の基本ですが、社員や将来を期待してくれてる投資家の期待に応えるだけです。

今後の方向性、戦略は?

今後は当面の間、OTA(オンライン旅行会社)が旅行業界の主要プレイヤーでいると思っています。我々は、世界の旅行会社と戦って勝てる旅行会社を作りたいと思っています。
世界に目を向けると、「エクスペディア」で取扱額が約8兆円、Booking.comやAgodaを傘下に有する「プライスライングループ」で約7兆円超という世界。日本では「じゃらん」「楽天」で取扱額が6000億〜7000億円です。日本だけでそのぐらいの取扱規模なので、世界も間違いなく視野に入っていると思っています。
一方で、OTAモデルの危機がくるとも思っています。基本的にはGoogleなどのネット上のインフラを握っている企業の存在が、その理由です。
例えば最近アメリカでは、旅行先や滞在先でGoogleがあらゆる情報を基に、旅行者に近隣の宿泊施設を提示されるなどの仕組みが既に出始めている。Googleがその気になれば、OTAにとって大きな脅威になることは間違いありません。
そういった状況下で弊社はどのように戦っていこうか、と考えた時に、基本は空中戦ベースで考えているが、地上戦もできるというスタンス。つまり、OTAプラットフォーマー(空中戦)でありながらも、物件の運営代行や自社物件の保有による運営(地上戦)を一通り全部行う、ということです。
言うなればこの民泊分野に関する垂直統合型というイメージです。その上で、将来的には大きなOTA地上戦を行う会社として拡大していくつもりです。
日本においては特に地方での“農泊”分野において、今までにないスキームづくりに取り組んだり、日本ならではの歴史やカルチャーを知るきっかけになるようなディープな宿泊体験を提供することにより、新たな旅行需要を創造するような事業も育てていきたいと思っています。

どこに重点を置いてサービスを展開していくのか?

間違いなくホストさんがメインです。ホストさんの形態や目的は様々だと思います。コミュニケーションを取りたい人もいるだろうし、場所も様々だと思いますが、どの方々が利用しても使いやすいと言ってもらえる企業を目指していきます。

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