「大阪特区民泊の可能性」民泊アドバイザー新山彰二さん

「民泊大学」の講義が始まります。
今回の教授は、民泊運営アドバイザーの新山彰二さんです。
新山さんは2014年より開始した民泊運営の経験や知識を活かして、現在は「特区民泊×仕組みの専門家」としてご活躍しておられ、「民泊のはじめ方〜特区民泊で成功する〜」という書籍も出版しておられます。
今回は、特区民泊のノウハウからプロならではの実践的なテクニックまでお聞きしました。

民泊を始めたきっかけは?

私が師として仰ぐ大阪の板垣さんという方が2013年ぐらいから民泊をしていて、その方から教えてもらったのがきっかけです。
その後実際に私も2014年末ぐらいから民泊運営開始して、2015年には自社で10物件ほどまで増やしていきました。
もともとはサラリーマンとして勤めながら副業で物販と不動産投資をしていて、どちらとも同時進行っでやるハイブリット型でいこうと思っていたが、そううまくはいかなかったです。
物販は自分で仕組みを作るというのが基本だったのですが、それに対して不動産はもともと仕組みができているのであまり手間のかかるものではなくて、民泊はちょうどその中間ぐらいのものだと思っています。
民泊は不動産投資に比べると多少のメンテナンスが必要になる分手間はかかりますが、物販のように最初にある程度の仕組みを作り込んでおけば勝手に走り続けるものだと思っています。
当時あまり運用代行というものがなかったので、仕組み化して利益を取るという構図を作ることを心がけていました。

民泊一本に絞り込んだ時期は?

昨年までは車のコーディング事業なども行なっていたが、民泊一本にしたのは2017年になってからです。
2016年には東京、大阪、名古屋で民泊セミナーを開催しまして、受講料が1万円だったのですが毎回平均70名ぐらいの方々が参加してくださって累計500人以上にはセミナーをしてきたと思います。
今年の4月には「特区民泊で成功する!民泊のはじめ方」という本も出版するということになったり、大阪で特区民泊という合法で運用できるルールができたのも民泊一本に絞り込んだ理由です。

全国セミナーで気づいたことは?

6~7割が不動産関係や不動産投資をしているか、されたい方々でした。
当然、民泊を運営するにはオーナーから物件を買うか借りるかという選択しかないので、不動産とは切っても切れない存在だと強く感じました。
私自身、2011年に区分の収益不動産を買った経験があるのですが、近年不動産業界は盛り上がっていてバブル期並みの値段で物件の売買が行われているというのが実情です。
多くの方が不動産での資産運用に困っている中でどうやって解消していくかと考えた際に、訪日外国人の増加という好材料もちょうど重なったことで、運用手段に民泊を選んでいる人が多いように感じました。

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