「民泊大学」の講義が始まります。今回の教授は、楽天LIFULL STAY株式会社 代表取締役社長の太田宗克さんです。
6月に楽天とLIFULLの共同出資によって設立された楽天LIFULL STAY株式会社は民泊事業への参入を表明し、その後既存の民泊プラットフォームであるHomeAway、AsiaYo、途家などと次々に提携を行なっています。
太田さんには楽天LIFULLの設立の経緯と、目まぐるしく変動している民泊業界でどのような戦略で戦って行くのか、今後の展望などについて話をお聞きしました。
元々民泊市場に楽天単独で参入するつもりはあったか?
楽天とLIFULL各々で民泊市場への参入は考えていました。
元々楽天はLIFULLの株を保有していた事もあり、交流がある中で民泊について話す機会もありました。民泊市場を調べていく中で、空室の利活用等、一段深い課題を解決していく必要があったため、不動産会社と組んでいかなくてはいけないと考えるようになりました。
楽天は告知や販売には自信がありますが、不動産業界に知見があまりなかったため、不動産のマーケット事情や業界特有のお作法を知りたかったのです。なので、楽天単体で参入するよりも元々不動産業に強いLIFULLと組んだ方がやりやすいと考えました。
実際に民泊業界に入ろうと考えた時期は?
今から1年前くらいには考えていました。
最初は事業としてのポテンシャルを検討していました。そして、民泊新法がみえたところで事業化しようと決めました。
LIFULLとの提携に関しては、年明けくらいからを考えていました。
楽天トラベルから民泊市場への参入は考えていましたか?
今回は、楽天LIFULL STAYとして参入させていただいています。別の角度から入り、まず良い事例を生み出していくことが必要だと思っています。
そもそも私は民泊業とホテル旅館業は補完関係でやっていく事は出来ると考えていますし、宿泊業界全体を盛り上げていきたいという思いでやっています。
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