不動産投資のその先―新法の下で問われる民泊の意義 民泊総合研究会代表 阿部ヨシカズさん

新規参入者への警告

民泊が必ずしも儲かるものではなくなってしまった今、今度は新規参入する人達をカモにしようというビジネスが出現しています。新規参入者には、このような業者にひっかからないよう、是非信用できる業界人に相談して欲しいということをこの場をお借りしてお伝えしたいです。

 

問われる民泊の意義

Airbnbは、もともと人と人との繋がりを理念としたサービスです。

しかし、日本では、「Airbnbは儲かる」という入り方でした。皮肉なことに、お金がそこに集まるからこそ、業界の発展がここまでありました。投資方法として発展すればするほど、ホストとゲストとの繋がりという部分は薄れ、Airbnbもこれを黙認していたと思います。

ただ、「Airbnbは儲かる」という考え方はいつまで続くのでしょうか。前提が覆されつつある今、Airbnb本来のあり方に戻りつつあるのかもしれません。

 

日本初の民泊サロンを始めた経緯

副業ビジネスとしても将来有望! インターネット民泊仲介サービスAirbnb入門ガイド」という本を出版して、民泊を始めるに当たってのノウハウを紹介して、今度民泊を始めた人が新たに向きあうことになる疑問についてはQ&Aですぐわかる! Airbnbで始める初めての民泊」で紹介する。しかし、書籍ではリアルタイムのリアクションがもらえず、最新の情報や、個別のオーナーの方の悩みに対するアドバイスを提供することができません。また、運用代行業者の評判など、本には書けないような情報も多くあります。

情報を出し惜しみされることが多い中で、自分自身いつでも相談できるような場が欲しいと思っていました。

情報を発信して、クローズな場で議論をしていくことで、協力し合える関係が築ける場を作りたいなと思いました。

阿部さんが他のコンサルタントと違うところは?

民泊に関しては、私自身、成功経験も失敗経験もどちらも多くあるということではないでしょうか。儲かる物件もあれば、儲からなかった物件もありましたから。自分が成功したスタイルを一つだけ紹介するというのではなく、経験に基づいて多角的に色々見た上でアドバイスをしています。

長期的に運用して、長い目で見て利益を出したいということであれば、相談して頂きたいと思います。

もともとは不動産オーナーに運用を任せてもらうという方法で民泊に関わっていましたが、今はどちらかというと、民泊をできる人達を増やしたいと考えています。社会に空室・空き家が今後増え続ける中、不動産オーナー一人一人にそれを自分でしっかり運用できるだけの力を付けて欲しいです。そういう意識の高いオーナーさんを特にお手伝いできたらなと思います。

阿部さんが熱いと思っている民泊ビジネス

例えばAirporterですね。ゲストにとって荷物を運ぶのは億劫ですし、運ぶ音も近隣からの苦情のきっかけになりますからね。

ゲストの荷物を当日代行配送!Airporterがサービス開始【民泊フロントランナー#2】

あとは、私が上手くできなかったところなんですが、先程お話しした、賃借人が退去して次の賃借人が入るまでに生じる「空室」期間を活用する仕組みが作れれば、需要があると思うんですよね。

他にも、ラグジュアリー系の民泊は今後流行ると思います。ヘリポート付きの物件なども最近あるそうじゃないですか。

宿泊はふるさと納税の景品にもすることが可能なので、ラグジュアリー系の民泊での宿泊をそういった景品としての宿泊にも繋げらたらいいですよね。

 

今存在する5万物件の民泊は、今後どうなるのか?

これまで「グレー」とされていた物件が、急になくなるというわけではないでしょうね。少なくとも、オリンピックぐらいまではなくならないだろうと思います。例えば今4万5千物件が違法状態だとして、どう考えてもその4万5千物件について逮捕だとはならないと思います。

新法の下では、枠組みのどこかに落とし込もうとする人が増えるでしょうけど、今の5万物件のほとんどについては、どこにも落とし込めないと思います。素直に法への抵触を避けようとするのであれば、民泊を辞めざるを得ないという状況になるでしょう。より手間が増えて、より利益が減るだけですからね。

これまで利益を上げていた人達の物件は、年間稼働率が約9割であるため、180日規制が確実にネックとなります。運用代行業者に任せるビジネスモデルでしたら、年間稼働率5割では、ほとんど利益が出ません。180日規制が緩和されれば何か変わるかもしれませんが、日本はなかなか新しいことをやりたがらないので、一筋縄ではいかないような気がします。

そして、時間が経つにつれ、合法民泊が主流となれば、各エリアの競合が減り、利益もまた出るようになるでしょう。

シェアハウスと同じ道を辿っているのではないですかね。最初は一気に増え、そこから厳しめの規制を受けたせいで減り、落ち着いたら少しずつ増えていくという道を。今が過渡期ですよね。


今後の目標

民泊は自分の中で一つの使命だと思っているので、これからも続けていきたいですね。

民泊自体の知名度が低いと未だに思っているので、概念として日本に定着させることが必要です。民泊という、とても使い勝手のいいツールがあるので、それを不動産のツールとして活用していないのはもったいないです。スマホの普及も5年ほどしかかからなかったように、それぐらい便利な物であれば普及します。なんでもいいから民泊は儲かる、という時代は終わりますが、オリンピックまでには当然のツールとして普及させます。

阿部ヨシカズさんの書籍はこちらから!↓

副業ビジネスとしても将来有望! インターネット民泊仲介サービスAirbnb入門ガイド」

Q&Aですぐわかる! Airbnbで始める初めての民泊

阿部さんのブログはこちらから!↓
http://ameblo.jp/kazuryuz/