「ホームシェアリングを愛し、ホームシェアリングに愛された男」Airbnb スーパーホスト 那須 裕介さん

なぜ民泊という言葉のイメージが悪いものになってきたのか?

ターニングポイントは2015年の11月、京都のマンションで大規模に民泊を運営していた業者が書類送検された事件だと思います。

ただ個人的には参加プレーヤーが増えるにつれてどこかで問題が起き、それをきっかけに民泊の議論が進むとも考えていました。

物事の経緯は何かが流行り、騒がれ、議論され、事態が落ち着いていくものだと思っています。Airbnbにもその流れが当てはまったのでしょう。

これから民泊ホストが自主性をもってやってほしいことは?

ゲスト、近隣住民、周辺地域に対してどんな価値を提供できるのか考える必要があると思います。

特に民泊は近隣住民にとってあまりメリットがないので、地域に何か価値を提供しないと反対されても仕方ありません。

例えば周辺の掃除をしたり、ゲストのお土産を近隣におすそ分けしたり、ゲストを地元の店に案内したりと何か価値を提供することで、民泊に関する周辺地域の見方も変わってくるのかなと思います。

民泊新法(住宅宿泊事業法)についてどう思っているのか?


民泊新法はホームシェアリングという観点から言うと良いと思っています。今まではホームステイも違法だと言われていたので、ホームステイをしたい人たちには良い環境になるでしょう。

利益目的で民泊をやっている人たちは、もちろんやりづらくなると思います。

実際に自分でやってみてわかったのですが、民泊は三つの価値を生みます。金銭価値、交流価値、それと一番見落とされがちな知識価値です。

例えば友人ホストの一人は、外国人を家に招くことが子供の英語教育に役立っているそうです。また別のホストは外国人の話から日本の伝統文化に興味を持ち、最近茶道を習い始めました。そういった知識価値を得やすいのはホームシェアなので、そのような価値を得ている方は民泊市場がコモディティ化しても続けていけます。

金銭価値にばかりフォーカスしてしまうと、コモディティ化したら続けるのが難しくなっていくでしょう。

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