「法律という土俵で民泊の発展に尽くす」許可不要を訴える石原一樹弁護士

Contents

ところで民泊専門の弁護士と行政書士の違いは?

行政書士は、観光庁手続きや許可手続き、入管手続きなど「手続きを代行する」ことが専門です。

よって、旅館業、特区民泊、簡易宿所の許可を取ることをサポートするのが本業。「保健所からこういう手紙がきたのですがどうしましょう」といったQ&Aは専門ではありません。

民泊においては行政書士の方は、手続きでお金をとっているので「違法民泊は難しく簡易宿所の登録が必要になるからとりましょう」という流れに持っていきます。

弁護士は、Q&Aと手続きの両方に対応することができます。また、値段も特に変わりませんし、むしろ自分のほうが安い時もあります。

民泊ホストへのメッセージは?

まずは「知識をつけてもらいたい」と思います。

例えば保健所から理不尽な事を言われたとしても、それを鵜呑みにしなければならないかと言えば、そうではありません。しっかり考えられれば、保健所とも議論をすることができます。

そこで思考できるか、できないかは、大きな違いです。

また、それぞれの事例の細かな部分では個別具体的にならざるを得ません。その場合は、僕のところに来ていただければ、決断するための知識や考えるべきポイントを提供したいと思います。

編集後記

今回は、ヤフー株式会社で企業内弁護士として活躍した後、民泊分野でもムーブメントを起こそうとしている石原 一樹さんに伺いました。

現在の「民泊新法」や業界の問題点については非常に聴き応えがありました。

小さい頃から「人の役に立ちたい」と思っており、弁護士の道に進んだという石原さん。「ルール・法律とは、利害調整のツール」と話し、世のためになることをしていきたいと話してくれました。

次回の講義も楽しみです!