民泊用に部屋を貸し出す際に利用するのが、世界最大手のAirbnb(エアービーアンドビー)などのバケーションレンタルサイトだ。Airbnbのほかにも数多くのサイトが存在しており、ホスト手数料やゲスト手数料、物件掲載料などが異なる。物件掲載数や掲載地域の情報も含めて、世界と日本の主要なバケーションレンタルサイトを紹介します。
主要な民泊フラットホームにおいては、まず民泊予約が確定した際にホスト側に掛かる手数料が、合計料金の3%でほぼ横並びとなっていることが、特徴として挙げられる。一方、ゲスト手数料は0〜12%ほどと主要5サイトの中では幅があり、ゲストがどのサイトを使って民泊物件を探すかの基準の一つともなっている。物件掲載料は基本的にはどのサイトも無料としている。
世界的にはバケーションレンタルサイト(民泊サイト)は良く知られているサイトだけでも、30〜40サイトほどある。一方、日本人がよく利用する、もしくは、利用しやすいサイトは決して多いわけではない。全世界展開をしているAirbnbやHomeAway、Flipkey、Wimduなどが代表格だ。
一方、日本国内の企業が展開する民泊プラットホームサイトも注目を浴び始めている。
「STAY JAPAN」「スペースマーケット」「TATERU bnb」などが代表格で、世界展開されているプラットホームサイトとは違い、公認・合法民泊物件のみを原則として掲載している。そのため決して現在は登録物件数は多くはないが、民泊新法の成立・施行後は一気に登録可能物件範囲が広がるため、物件数が急激に伸びる可能性を持っている。
Contents
主要な民泊プラットホームの特徴
Airbnb | HomeAway | Flipkey | Wimdu | STAY JAPAN | |
設立 | 2008年 | 2005年 | 2007年 | 2011年 | 2013年 |
対象 | 全世界 | 全世界 | 全世界 | 欧州に強い | 日本のみ |
物件掲載数 | 300万 | 100万 | 30万 | 30万 | 不明 |
物件掲載料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
ホスト手数料 | 3% | 3% | 3%* | 3% | 不明 |
ゲスト手数料 | 6-12% | 0% | 5-10% | 12% | 不明 |
日本語サイト | あり | あり | なし | なし | あり |
*1物件あたり年間299ドルも選択可
①【世界最大手】Airbnb
掲載物件の数:★★★★★
日本向人け度:★★★★☆
ホスト手数料:★★★☆☆
ゲスト手数料:★☆☆☆☆
Airbnb(エアービーアンドビー)は、2008年8月にサンフランシスコで設立された世界最大手の民泊仲介サイト。同社ウェブサイト(2月25日現在)によると、世界191カ国・地域の6万5000都市で計300万件以上の物件を掲載しており、通算1億5000万人以上が利用したと掲載されている。日本法人は2014年5月に設立されている。
Airbnbでは民泊に利用する部屋の掲載料は無料だ。一方、部屋の宿泊予約が確定するたび、手数料としてホスト側から3%、ゲスト側から6〜12%(金額に応じて変動)を徴収する。年会費は掛からない。
Airbnbは物件を貸し出すホストに対し、加入料の支払いや特別な手続きが不要な「ホスト保証」を適用しており、最大1億円の損害を保証している。
現地の人から借りる家、体験&スポット – Airbnb
②【世界大手】HomeAway(ホームアウェイ)
掲載物件の数:★★★☆☆
日本向人け度:★★★★☆
ホスト手数料:★★★☆☆
ゲスト手数料:★★★★★
HomeAway(ホームアウェイ)は、オンライン旅行予約最大手のExpedia(エクスペディア)傘下の民泊仲介サイトで、米テキサス州に本社を置く。同社ウェブサイト(2月25日現在)によると、物件掲載数は世界190カ国・地域で100万件以上とされている。
特徴としては、キーワードとして「景色が良い」「自然豊か」「伝統的」「豪華」などが用意されており、希望する旅行スタイルに合わせて物件を選ぶことができることだ。部屋の掲載料はAirbnbと同様に無料。宿泊予約が成立した場合のホスト側手数料もAirbnbと同じく3%に設定されている。一方、ゲスト側手数料は0%であることがHomeAwayの特徴であると言える。
また、HomeAwayはグループ内に12サイトを有しており、バケーションレンタルサイトの中では最も老舗なサイトの一つと言えるVRBO(Vacation Rentals by Owner)なども含まれている。VRBOは1996年に米国で創業し、一時は米国国内で最大手となるバケーションレンタルサイトとして一世を風靡したが、2016年11月にHomeAwayに1億6000万米ドルで買収された。
【ホームアウェイで民泊:短期滞在用の別荘・ヴィラ等のバケーションレンタルをご紹介】
③【世界大手】Flipkey(フリップキー)
掲載物件の数:★★★☆☆
日本向人け度:★★☆☆☆
ホスト手数料:★★★☆☆
ゲスト手数料:★★☆☆☆
Flipkey(フリップキー)は、米ボストンに本部を置く民泊仲介サイトだ。現在、全世界で30万件以上の物件が掲載されているが、日本語版のウェブサイトがまだ無いのが難点。日本人や日本人がホストとなる場合、AirbnbやHomeAwayに比べると言語的なハードルが多少ある。
特徴の一つとしては、アメニティ(設備・備品・環境など)について細かく検索して部屋を選ぶことができること。「屋外プール」「駐車場」「インターネット」「バルコニー」「CDプレイヤー」など、2月25日現在は17項目から選択することができるようになっている。
物件の掲載料は無料。予約が成立した際に発生するホスト側手数料は3%、または1物件につき年間299ドルとなっている。ゲスト側の手数料は総宿泊料に応じて5〜10%で、Airbnbよりやや安く設定されている。
【Vacation Rentals – Beach Houses, Cabins, Condos, Cottages, Vacation Homes & Villas | FlipKey】