いま日本を含む世界中で利用者が増えている「Airbnb」
Airbnbとは「エアビーアンドビー」と読む民泊仲介大手オンラインサイトです。部屋を貸すホストと部屋を借りるゲストが主に利用し、Airbnbがホストとゲストのつなぎ役になります。
この記事では、これから新たに民泊を始める人や改めてAirbnbについて知りたい人向けに、「Airbnbとは」「Airbnbの名前の由来とは」「Airbnbの創業ストーリーとは」「Airbnbの世界展開の戦略とは?」「Airbnbのビジネスモデルとは?」「Airbnbの特徴とは」などに分け、説明していきたいと思います。
Airbnbのホストになって空き部屋を貸し出してみましょう。
Airbnbとは?
Airbnbとは簡単に言えば「民泊仲介サイト」です。
世界で最も大きな民泊仲介サイトと言われており、「民泊仲介大手サイト」や「民泊仲介世界大手サイト」などと呼ばれています。
Airbnbのウェブサイト(3月16日時点)によりますと、世界191カ国・地域の6万5000都市で計300万件以上の物件を掲載しており、通算1億5000万人以上が利用したとされています。
では民泊を仲介するとはどういうことかと言いますと、部屋を有料で貸し出すホストと部屋を借りたいゲストをつなぐ、ということです。
Airbnbのウェブサイトにホストが部屋を登録しますと、ゲストはその部屋を検索によって見つけることができるようになります。
また民泊用の部屋の仲介のほかに、体験の仲介しています。
運営会社は「Airbnb, Inc.」で、アメリカのサンフランシスコに本社を構えています。日本では2014年5月に「Airbnb Japan」が東京で設立されました。
Airbnbの名前の由来とは?
次に「Airbnb」という名称の由来とは何かについて紹介していきましょう。
「bnb」の意味とは?
まず、ビーアンドビーと読む「bnb」は、イギリス発祥の「B&B」という呼び名に由来します。イギリスでは簡易的なホテルのことを「Bed and Breakfast」(ベッドと朝食)の頭文字をとって「B&B」と呼びます。
実際にはAirbnbに登録されている部屋の中には、朝食を提供しない部屋もたくさんありますが、そこはご愛敬。
実はもともと、「Airbnb」というサイト名は「Airbedandbreakfast.com」でした。それを短縮して「Airbnb」となった訳です。
「Air」の意味とは?
では「Air」とは、どういう意味なのでしょうか。
これは、創業者のブライアンチェスキー(Brian Chesky)とジョー・ゲビア(Joe Gebbia)が、エアーベッド(Air Bed)を宿泊希望者に使ってもらっていたことに由来すると言われています。
Airbnbの名前の由来とはつまり、「エアーベッド(Air Bed)を貸し出す簡易的なホテル(B&B)」と言ったところです。
Airbnbの創業ストーリーとは?
創業から10年も経たない間に、これほどまでに世界的に有名になったAirbnb。ではそのAirbnbの創業ストーリーとは、一体どういったものだったのでしょうか。
米国の美術大学で出会った創業者
アメリカ東部にロードアイランド州という州があります。ニューヨーク州と海を挟んで接しております。
このロードアイランド州にアメリカで最高の美術大学と位置付けられている「ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(Rhode Island School of Design)」、略してRISDがあります。
このRISDで出会ったのが、のちの創業者となるブライアンチェスキー(Brian Chesky)とジョー・ゲビア(Joe Gebbia)の2人でした。
2人の部屋を会議の参加者に貸す
2人はRISDを卒業後、サンフランシスコに引っ越し、2人で部屋を共有して使っていました。
そして2人は、アメリカのインダストリアルデザイナー協会が主催するインダストリアルデザイン会議の際、のちのAirbnbのコンセプトとなる試みに成功します。
2人はこの会議の間、宿泊施設の不足でホテルが予約することができない会議の参加者に、自分たちの部屋にエアベッドを備えて、朝食も提供したのです。
Airbnbにおける「民泊」の概念は、こうして誕生しました。
Airbnbの世界展開の戦略とは?
2008年8月に創業したAirbnbは資金調達にも成功し、4年後には利用者が400万人に上りました。
海外進出を果たしたのは2011年で、主なターゲットは欧州でした。
第1弾のドイツでは同業他社を買収
Airbnbは2011年5月に、ドイツの同業会社であるAccoleoを買収します。そして、Airbnbの国際オフィスをドイツ北部の港湾都市ハンブルクに設立しました。
Airbnbはこの年の10月には、イギリスの首都ロンドンに2番目となる国際オフィスを立ち上げます。
その後はヨーロッパ各地に国際オフィスを増やし、2013年9月にヨーロッパ本社をアイルランドの首都ダブリンに設立します。
米国、欧州、そして豪州・アジアへ
Airbnbは2012年11月、アジア・オセアニア地域にあるオーストラリアとタイ、インドネシアに注力することを発表しました。
そして、アジア・オセアニア地域における事業拡大を目指し、Airbnbは累計で11番目となる国際オフィスをオーストラリアのシドニーに、そしてシンガポールにも設立しました。
現在においても、タイやインドネシアをはじめとして東南アジア諸国でもAirbnbの利用は増え続けており、Airbnbは今後もこの地域における事業拡大に積極姿勢を示しています。
Airbnbのビジネスモデルとは?
Airbnbの収益モデルとは、一体どういったものなのでしょうか。
ゲスト手数料6〜12%、ホスト手数料3%
一番大きな収益源は、予約の手数料です。
Airbnbを利用するホストとゲストは基本的に登録料は無料でAirbnbを利用できますが、予約を確定したあとに予約料金に応じて、ゲストから6〜12%の手数料を受け取ります。
また、ホスト側あらはクレジットカード処理の手数料として、3%を徴収しています。
モバイル対応強化
Airbnbはオンラインサイトのほかに、iOSとAndroid向けの携帯アプリを提供しております。
頻繁にバージョンアップも繰り返しており、Airbnbホストとゲストが直接通信できる機能なども追加されたりしています。
Airbnbへの全体のアクセスのうち、全体の3分の1以上が携帯端末からのアクセスと言われており、今後、このモバイルからのアクセスは増え続けるものと、みられています。
Airbnbの特徴とは?
民泊仲介オンラインサイトは「Airbnb」のほかにも、「HomeAway」や「Flipkey」、「Wimdu」などがあります。
そのほか、日本発の合法民泊サイト「STAY JAPAN」なども最近、注目を集めております。
では最後に、ほかの民泊仲介サイトと比べた上での、Airbnbの特徴について説明していきたいと思います。
最大1億円の損害保証とは?
Airbnbは物件を貸し出すホストに対し、加入料の支払いや特別な手続きが不要な「ホスト保証」を適用しており、最大1億円の損害を保証しております。
クーポンコードとは?
Airbnbは、ホストやゲストが登録物件に宿泊する際などに利用できるクーポンを発行しております。
主に、Airbnbの利用者が新たに友達をAirbnbに招待したときに発行される「お友達紹介クーポン」、優良なホストとしてAirbnbに認定されたスーパーホストに与えられる「スーパーホストクーポン」があります。
このクーポンを使ってお得に部屋を借りることができるのも、Airbnbの特徴の一つと言えると思います。