大阪の民泊事情 数字から見る「特区民泊の最前線」を独自に分析!

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大阪市内で最多は「浪速区」

 民泊大学は大阪市が公表しているデータを独自に集計し、市内にある認定35施設(2017年2月23日時点)の所在地を調べた。認定施設が多い順に次の通りとなる。

 浪速区が6施設、北区が5施設、天王寺区・中央区・生野区が3施設ずつ、福島区と淀川区が2施設ずつ、西区・西淀川区・港区・西成区・平野区・東成区・住之江区・東住吉区・阿倍野区・城東区・大正区が1施設ずつ。

 この集計結果によれば、通天閣や商業施設「なんばパークス」がある浪速区が6施設で最も多く、複合商業施設である「グランフロント梅田」や外国人観光客に人気の「スカイ梅田」がある北区が5施設と続く。そのあとを、天王寺区・中央区・生野区が3施設ずつと追う格好だ。

 

40%超が中国語にも対応

 また大阪市はこの35施設について、「対応できる外国語」がどの言語かを公表している。実はこのデータが非常に興味深いものとなっている。民泊大学は所在地データと同様に、大阪市が公表している資料から対応可能な言語数をまとめた。複数言語に対応可能な施設もあるが、35施設のうち各言語に対応できる施設数は次の通り。

 英 語 25施設(71%)

 中国語 16施設(45%)

 韓国語  3施設( 8%)

 台湾語  1施設( 2%)

 上記から分かるのは、中国語への対応に力を入れている施設が多いということだ。全体の16施設(45%)が中国語対応となっており、大阪市内を訪れる中国人旅行者の取り込みに力を入れている傾向がデータから読み取れる。

 

 ここまで「合法民泊」において、大阪府・大阪市における特徴を解説してきた。民泊大学では、東京都大田区における民泊の最前線についても記事を書いているので、ぜひ読んでみてほしい。

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