【民泊ホスト実践編③】〆の「水滴」拭き取り 浴室掃除の配慮ポイント そして使ったタオルはすぐ洗濯機に・・・

民泊物件を運営しているホストや運用代行を受託している企業にとって、浴室の清掃も重要な業務の一つだ。

浴室清掃で気を使わなければいけないポイントは多い。汚れが溜まりやすい排水溝やシャンプーやリンスのボトル、洗面器や風呂イス、浴槽、浴槽のふた、水洗金具、天井まわり、照明など、さまざまだ。

これらを全て洗い終えて、「よし終わった」となり、浴室の次の清掃業務に取りかかろうか、となる。しかし、ここで一つ、ゲスト側に配慮した一つのポイントがある。それは全ての清掃を終えたあとに、浴室内の「水滴」を一つ残らず拭き取ることだ。

例えば、ゲストがチェックアウトしたあとの午前11時から開始して、20分で風呂清掃を終えた場合、仮に次のゲストのチェックインが午後3時だとすると、あと3時間半ほど時間が空くことになる。ゲストがアーリーチェックイン(Early Check-in)をする場合は、空く時間はもっと短くなる。

換気状況などにもよるが、もし水滴を拭き取らないと、新しいゲストがチェックインをして浴室に入ったときに、まだ水滴が乾かずに残ったままになる可能性がある。ゲストから見ると、あまり印象が良いものとは言えないともいえる。

こういった自体を防ぐために、浴室の清掃をシャワーなどを使って全て終えたあと、タオル的なもので浴室の水滴を全て拭き取ることが効果的だ。(ただ、タオルに髪の毛などが付いている場合は、逆に毛を浴室内に残してしまうことにもなるので、注意が必要)

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また、浴室清掃や台所などは、乾かす時間も考慮して部屋全体の清掃業務の最初の方に行うのがベターとするホストの方も多い。乾かす時間を考慮するだけではなく、水滴の拭き取りなどに使ったタオル類を、シーツや布団カバーなどと一緒に早めに洗濯機で洗い終えてしまいたい、という理由がある。

この洗濯機で洗い終える時間を考慮するというのは非常に重要だ。例えば、1回の洗濯にかかる時間が40分だとする。そして、部屋の清掃にかける時間を1室1時間とする。そうすると、最初の20分間で洗濯機を回し始めないと、部屋の掃除が全て終わってもまだ洗濯機は回り続けているという状況になる。

そうすると、ホストは清掃が終わっても、洗濯機が回り終わるのを部屋で待つしかなくなる。これは複数の部屋を運用しているホストにとっては、大きな時間のロスになる。そういう理由もあって、水滴の拭き取りに使って濡れたタオルは、早めに洗濯機に入れて、ほかのものと一緒に洗濯を開始してしまいたいわけだ。

こういった手順の前後で、部屋の清掃効率は随分変わる。