「2016年は300万人を越えた」。米民泊大手のAirbnb(エアビーアンドビー)が昨年11月に発表した同社の日本におけるインバウンドゲスト数(2015年10月~2016年10月)。伸び率は230%を越え、民泊の普及が拡大していることを裏付ける数字となった。
同社の発表の中で注目すべきは、利用者数の推移だけにとどまらない。
「宿泊者の出身地域」についての項目では、アジア地域からの旅行者が69%と首位で、欧州12%、米国12%を引き離した。アジア地域からの宿泊者は、国別でもトップ10カ国のうち7カ国を占める。
▽1位・韓国/2位・中国(香港を除く)/3位・アメリカ/4位・香港/5位・台湾/6位・豪州/7位・シンガポール/8位・タイランド/9位・マレーシア/10位・フランス 同社は1日あたりの支出額についても発表。1日当たりでは平均292ドルで、東京が321ドル、大阪が264ドル)だった。支出額のうち、40%を買い物、34%を飲食で消費しているという。
グローバルポリシー&公共政策責任者のクリストファー・レヘインは、「日本には旅行者を虜にさせる魅力的な文化や歴史がある。今までに体験したことのない冒険や地域密着の体験を求める観光客が増加していることを受け、我々は今後も市場の成長のために注力したい」としている。