訪日外国人と言葉の壁、宿泊施設で最も困るのは「チェックイン時」 観光庁、多言語対応アンケート 理由は「表示言語数不足」など多く

多言語表示などの受け入れ環境で訪日外国人が困った場面などを調べた調査で、民泊を含む宿泊施設で困った場面として「チェックインの際」が33.5%で最も高いことが分かった。

観光庁が20日公開した「訪日外国人旅行者の受入環境整備における国内の多言語対応に関するアンケート」の調査結果で明らかになった。調査は全国6カ所の空港で9〜10月にかけて行われ、3225人の訪日外国人旅行者から回答を得た。

多言語表示やコミュニケーションに関して宿泊施設で困った場面では、「チェックインの際」に続いて、「日本独特のもの(大浴場等)の使用方法を尋ねる際」が32.4%で2番目に多く、「周辺の観光情報を尋ねる際」が29.5%、「部屋の使用方法の説明を受ける際」が22.5%、「トラブルが発生した際」が16.2%と続いた。

チェックインの際に困った理由としては、多言語表示に関するものでは「表示言語数不足」が18.9%と最も多く、「多言語で書かれているが記載量が少ない」が11.6%、「多言語で書かれているが誤訳がある」が5.8%、「多言語で書かれているが固有名詞等の表現が統一されていない」が4.3%と続いた。

チェックインの際にコミュニケーションに関して困った理由としては、「スタッフは話そうとしたがスキル不足」が49.3%で半数近くに上り、「スタッフが全く言葉を話そうとしてくれなかった」は5.8%にとどまった。

調査の詳しい内容は下記ページから確認することができる。

◯観光庁|旅行の場面ごとの多言語表示・コミュニケーションの課題が明らかになりました ~多言語表示・コミュニケーションの受入環境について訪日外国人旅行者にアンケート調査を実施