Airporter、数千万円規模の資金調達 ホテルとの提携強化、2020年までに世界展開目指す 空港と宿泊施設の手荷物当日配送

宿泊者の手荷物配送サービスを展開する株式会社Airporter(本社・東京都千代田区/代表・泉谷邦雄)は26日、総額数千万円規模の第三者割当増資を実施したと発表した。引受先は、BASE Partners LLP(所在地・東京都渋谷区/代表パートナー・外川穣、山口丈寛)とBEENOS株式会社(本社・東京都品川区/代表取締役・直井聖太)。

BASE Partners LLPは2017年8月設立で、シードステージを中心に投資やハンズオン支援を行う独立系ベンチャーキャピタル。BEENOS株式会社は1999年11月設立で、Eコマースや海外企業に出資するインキュベーション事業を展開している。

Airporterは、民泊を含む宿泊施設と空港間で旅行者の手荷物を当日配送するサービスを実施している。「荷物を預けたい旅行者」と「荷物を預かりたくない施設」のジレンマを解消するために開発された。

同社は報道発表で「クロークやロビーから溢れる荷物が宿泊施設の景観やブランドに影響を及ぼしているという声も聞こえております」と指摘。その上で「手荷物当日配送サービスは、旅行者にとって『荷物を取りに戻る時間と労力』を、宿泊施設は『一時預かりしていたスペースと工数』を節約することができます」としている。

Airporterは、総務省が2017年11月に結果発表した「異能ジェネレーションアワード」で特別賞を受賞している。選定理由としては「世界中のトラベラーが抱える共通の課題を解決することができる」「トラベラーの行動やコミュニケーションが変わり、より深く、多彩なエクペリエンスが創造されることを期待しています」などが挙げられた。

同社はこれまで、民泊施設を対象に約1500物件での実証研究を兼ねた運営を行ってきた。今後はホテルとの業務提携を強化し、2018年度中に東京エリア1万室、大阪エリア5000室の導入を目指す。東京五輪開催までには、全国4万室と世界展開も目標にしている。

ゲストの荷物を当日代行配送!Airporterがサービス開始【民泊フロントランナー#2】