シンガポール地裁、Airbnbの違法民泊ホスト2人に罰金各490万円 4物件で5カ月間で約150万円売り上げ 罰金は一括支払い済み

シンガポール国内で違法民泊を4カ所営んでいたとして、検察側がAirbnbホストの男性2人(34歳と35歳)にそれぞれ8万シンガポールドル(約650万円)の罰金を求めていた裁判の判決公判が3日、シンガポール国内の地方裁判所であり、男性2人にそれぞれ罰金6万シンガポールドル(約490万円)の判決が言い渡された。

シンガポール都市再開発庁(URA)は昨年3月に民泊に対する規制が発表され、現在は最低滞在期間が3カ月に設定されている。現地メディアの報道などによると、この規制下で罰金刑が科されるのは初めて。

同規制における罰金額の最高額は20万シンガポールドル(1600万円)で、検察側は1カ所につき2万シンガポールドル(約160万円)を求めていたが、弁護側は1カ所につき罰金5000シンガポールドル(約40万円)が相当と求めていた。罰金が課されたのは35歳と34歳のシンガポール人男性で、既に罰金を支払い終えている。

罰金刑が科されたAirbnbホストの男性2人はシンガポールの繁華街オーチャード・ロード近くにあるコンドミニアムで違法に民泊を営業し、5カ月間で1万9000シンガポールドル(約150万円)を売り上げていたとされており、2人もこれを認めていた。

訴状などによると、男性2人は外国人ゲスト2人を23泊させて4406シンガポールドル(約40万円)を売り上げたり、外国人ゲスト5人を5泊させて1039シンガポールドル(約8万5000円)を稼いだりしていた。