ホテル系予約サイト世界大手「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」が、オンライン決済サービスの導入を開始している。ゲストは宿泊施設を予約する際、現地決済とオンライン決済のどちらかを選ぶことができ、施設側にとってもキャンセル率の低減や支払いの保証などのメリットがある。
ブッキング・ドットコムはオンライン決済の導入について、「予約時の支払いや、PayPalなど代替の支払い方法など、支払い方法の選択肢を増やして欲しいとの声を多くのゲストからいただいてきました」と説明。同社によると、オンライン決済での予約の場合、キャンセル率が通常の4分の1まで下がるという。
オンライン決済で支払った宿泊料は、ブッキング・ドットコムから一度全額が宿泊施設側に支払われる。ゲストのチェックアウト日の翌月15日までにブッキング・ドットコムが銀行振込の手続きを完了する形だ。ブッキング・ドットコムによると、着金するまで数日を要する場合があるという。
コミッション(手数料)はこれまで通り、ブッキング・ドットコムからのコミッションの請求に従って施設側が後払いで支払う。ゲスト用の請求書が必要な場合は、現地決済のときと同様に施設側がメールか書面でゲストに渡す。
支払い金額は、施設側の設定通貨と支払い通貨が同じ場合は変わらないが、設定通貨と支払通貨が異なる場合は、為替レートの影響を受けて支払い金額が変動することがあるという。