5月15日(火)ごろから6月17日(日)ごろにかけ、イスラム教の断食月(ラマダン)と断食明けの祭りの時期に入る。断食月の場合、多くのイスラム教徒は日の出から日没にかけて飲食をしない。民泊ホストはこの期間にイスラム教徒を受け入れる際、どんなことに配慮した方がいいだろうか。
インドネシアやマレーシア、中東諸国などイスラム教徒が多い世界の国々などでは、日中はレストランの窓にカーテンをかけて中が見えないようにしたり、イスラム教徒以外の人はイスラム教徒の前で食事をしないようにしたりと、一定の配慮をするのが一般的だ。
観光庁は公表している「ムスリムおもてないガイドブック」で、イスラム教徒(=ムスリム)旅行者の受け入れ環境の向上を目指し、断食月の配慮について触れている。
その中で、「旅行中は断食をしないムスリムが多いものの、断食するムスリムもいます」とした上で、「受入を行う際は、希望があれば朝食を夜明け前にとれるようにする等の配慮があるとよいでしょう」としている。
ホームステイ型民泊や無人型民泊においては、食事の提供やちょっとしたお菓子や飲料などを部屋においておくこともある。観光庁は断食月について「受入に当たっては、ひとりひとりのニーズを聞き、各人を尊重した『おもてなし』を行うことが何より重要です」としている。