【宿泊体験レポート】スマートホステル「&AND HOSTEL」でIoTルームに潜入取材

こんにちは! 民泊大学研究生の受田宏基です。

今回、東京や福岡を中心に現在5施設を展開しているスマートホステルブランド「&AND HOSTEL」の4号店となる「&AND HOSTEL AKIHABARA」に泊まってきました。

&AND HOSTELとはどんな宿泊施設なのか、そしてスマートホステルとはどのような施設なのか体験したことを基に解説していきます。今回AKIHABARA支配人のりささんにもインタビューさせて頂きました。第2弾の記事でご紹介予定です。

ー&AND HOSTEL AKIHABARAとは

and factory株式会社(本社:東京都目黒区/代表取締役:小原崇幹)が提供する「&AND HOSTEL」は、日本初のスマートホステルブランドです。

&AND HOSTELには、「IoTルーム」という最先端のIoTデバイスを集積させた宿泊部屋(※ドミトリーにはIoTは現在ありません)があります。そこでは専用のスマートフォン1つで、照明やエアコン、テレビ、カーテンの開け閉めなどの操作を行うことができます。

1階ラウンジには、プロのカメラマンが撮影した写真が飾られ、デザイン性に優れたリラックスできる空間となっています。設備としてキッチンもあり、料理器具やお皿など自由に使うことができます。そのためゲストは外で買ってきた食材などをラウンジで料理したり、食べたりすることができます。

DJを呼んだ音楽パーティーやコーヒーの焙煎会なども開催しているようです。

ーIoTルームに実際に潜入してみました

今回特別に中を見せていただきました。お部屋はシンプルで洗練されたダブルベッドが置かれた1ルームになっており、照明や液晶テレビ、アロマディフィーザーなどが設置されています。しかし、それはただの「モノ」ではなく、全てがスマートフォンで操作可能なIoTデバイスになっています。

気分によって明かりのシチュエーションを決められます。ゆっくりくつろぎたい時は「森林」、仕事をしたい時は「集中」などと、カラーテーマを決めることができます。またGoogleの音声スピーカーがあるため、「OK、Google」と呼びかけると音楽を掛けたり、アラームの設定ができたり、現在時刻を答えてくれたりします。

その他にも、テレビやエアコン、アロマディフィーザーなどのON・OFFもスマートフォンで切り替えることができます。通常はデバイスごとに使うアプリを変更しないといけないですが、&AND HOSTELのすごいところは、IoTプラットフォームアプリ「&IoT」を使用することにより、一つのアプリで一元管理できることです。

そのため、おはようモードにするとカーテンが開き、朝の音楽が流れ、部屋が明るくなり、テレビがつくというように各デバイスが朝用に変更されます。お出かけモードやシアターモードなどもあり、別々にアプリを操作しなくてもワンタッチで一元管理できるのが良いですね。

このように、IoTに囲まれた空間となっています。

ー今後の&AND HOSTELについて

浅草に2018年7月、&AND HOSTELの6号店ができます。そこでは既存のIoTルームに加え、Tabii(参考:Tabiiについて)が導入された各部屋に1台タブレットが置かれるそうです。

それにより、おすすめの周辺施設やお店を調べることができるほか、音楽や動画などのコンテンツが充実していることから、宿泊者の目的に合わせた楽しみ方を提供することができるようになります。

また宿泊者がどんなサイトやどんな情報を見ているのかというユーザーの行動データを蓄積していくことで、さらにパーソナライズされた情報やより宿泊者に有益なクーポンやコンテンツが提供されるようになっていきます。

IoTの面白いところは、データの取得、蓄積が難しかった宿泊者の行動の部分を取得し運営を改善していけることだと思います。宿泊でもIoT化されることにより非オンラインの部分を数値化し効率化していく側面と、行動データを元に+αの価値を提供し、ユーザーエクスペリエンスを高めていく側面があると思います。

今後のスマートホステルの進化に目が離せません。