ホテルの建設・開発・運営事業を手掛ける株式会社SHI(本社:福岡県福岡市)は6月25日、ホテル・民泊の運用会社向けにAI(人工知能)を活用したレベニューマネージメント代行サービス「BEST PRICE(ベスト・プライス)」をリリースしたと発表した。
報道発表によると、同社は独自でAI開発を進め、季節・イベント要因や過去データ、市場動向なども加味して価格を調整。報道発表では「クライアント様の事業背景やコスト構造といった事業面の要もを考慮し、収益を最大化させるレベニューマネージメントをご提供いたします」としている。
代行サービスの特徴は①セグメンテーション:市場を細分化し、運用ホテルに適したマーケット、顧客属性等を明確にし分析②ターゲティング:設定したセグメントに合った顧客の特徴・好み・ニーズに応えるための戦略立案③ポジショニング:顧客の価格基準値を軸としてホテルの立ち位置を明確化——を組み合わたマーケティングを実施することなど。「PDCAサイクルを素早く回します」としている。
SHI社は2016年4月設立で、今年創業2年を迎えた。資本金額は990万円で、従業員数は97人。現在は23棟622室のホテル運営を行っている。
住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行でAirbnbなどを巻き込んだ業界の大改変が行われている日本。特に福岡では簡易宿所(旅館業)がこの1年で急増するなど、民泊を含む宿泊施設業界の競争が激化している。また北九州市では特区民泊の枠組みが導入されており、今後さらに注目が集まるエリアになっていきそうだ。