ブロックチェーン技術で仲介手数料を削減 新ホテル予約サイト「トリップキ」が日本上陸へ 宿泊客は独自通貨「TRIP」で支払い

独自トークン(仮想通貨)の発行で資金調達中のホテル予約プラットフォーム「トリップキ」が日本に上陸する。トリップキは英領ジブラルタルの会社がブロックチェーンを活用して開発を手掛けており、代理店に支払う仲介手数料を削減することを特徴としている。

東京都渋谷区に本社を構えるBaseLayer株式会社(代表者:競仁志)が6日、報道発表した。トリップキは現在、仮想通貨技術を活用した資金調達「ICO(新規仮想通貨公開)」を9月14日までの日程で実施している。

報道発表によれば、2018年現在の全世界のホテル予約市場規模は5280億ドル(約58兆円)で、オンライン旅行会社(OTA)が受け取る仲介手数料は総額320億ドル(約3兆5000億円)に上っているという。

トリップキは仲介業者を必要としない予約プラットフォームを構築・提供することで、ホテル側の利益拡大のほか、旅行者側がより安価に宿泊施設を利用できるようにすることを目指す。

プラットフォームでは独自トークン(仮想通貨)の「TRIP」を流通させ、旅行者はTRIPで宿泊費を支払うこととなる。宿泊レビューを投稿するとTRIPトークンを受け取ることができる仕組みも導入するようだ。TRIPトークンはほかの仮想通貨との交換も可能にする。