商店街をホテルに——。そんな取り組みが大阪府東大阪市で進められている。
東大阪市では2019年9月にラグビーのワールドカップ(W杯)が開催される。W杯の観客として世界中から多くの観光客が訪れる見込みで、その機をつかんで東大阪市では市の魅力を発信し、知名度も高めようとさまざまな施策を行っている。
そんな中、商店街をホテル化する計画を進めているのは、クジラ株式会社(本社:大阪市北区/代表:矢野浩一)だ。これまでに「布施駅前の商店街を拠点に、街ごとホテル化します」と発表している。
その事業名は「SEKAI HOTEL(セカイホテル)」。地域にある空き家を宿泊施設として再生利用し街ごとホテル化することで、空き家問題を解決し地域活性化を目指すプロジェクトだ。
布施駅前の商店街は戦前から続く歴史があり、最新の情報では17の商店会によって形成されている。SEKAI HOTEL事業として、布施駅前の商店街では複数物件を宿泊施設として再生利用する。「工場に泊まる」がコンセプトだという。この構想に市側も歓迎姿勢を示しており、好意的なコメントを多数残している。
クジラ株式会社は2007年11月設立。これまでの実績としては「SEKAI HOTEL西九条」があり、類型宿泊者数は4000人以上に上る。最大数用人数は68人でこれまでの空き家の解決件数は10件、地域雇用は2人と発表されている。