2018年9月6日午前3時8分ごろ、真夜中の北海道を最大震度7の地震が襲った。
多くの訪日外国人が英語での情報を求め、札幌市内の観光名所ともなっている「大通公園」などでは、スマートフォンが充電できる情報などを求める欧米人やアジア人、アフリカ人などさまざまな国籍の人で溢れ返った。
訪日外国人はこうした災害のとき、最新かつ正しい情報を得ることが難しい。日本が外国に旅行しにいったときも同様だ。日本においては昨年9月、北朝鮮のミサイルが北海道地方に向けて発射された際にも、外国人がどうその情報を得るかが問題になった。
民泊を含む多くの宿泊施設で、いまや外国人を多数受け入れる時代が来ている。宿泊している外国人にどう情報を発信するか——。大きな課題の一つとなっている。Airbnbを通じて民泊しているゲストにはAirbnbのアプリを通じて情報を発信することも一つの方法だ。
Facebookでは「訪日外国人に『チャージOKヒア(オーバーゼア)』と伝えてあげて!」というような投稿も流れ、北海道民が外国人を支援する方法を呼び掛ける動きもあった。
今年6月18日に発生した大阪北部地震では「シームレス民泊」という取り組みに対する気運も高まった。シームレス民泊とは、民泊施設を無料の被災者向け避難所として提供する枠組みだ。民泊運営者が災害時できる貢献とはどういうものかを、考えさせられるきっかけになった。
北海道では余震がまだ続き、大部分の世帯で停電が続いている。そして訪日外国人がいまも不安な時間を過ごしている。