疲弊する成長市場…宿泊業等、年収100万円以下28% 全業種最低、平均252万円…AIやIT導入での省人化はどう影響? 給与イノベーションどう起こすか

宿泊業などに関わる給与所得者の平均年収は全業種で最も低い——。こんな結果が、国税庁が10月1日までに公表した「平成29年分民間給与実態統計調査結果」で明らかになった。

業種別の年間平均給与では、ホテルや旅館、ゲストハウスなどで働く給与所得者を含む「宿泊業・飲食サービス業」が252万8000円で14業種中最低となり、全業種平均の432万2000円から179万4000円安かった。

また業種別の給与階級別分布では、年間平均給与が100万円以下の割合が最も高かったのが「宿泊業・飲食サービス業」で28.0%に上った。飲食サービス業の低賃金が「宿泊業・飲食サービス業」の平均給与を下ブレさせている可能性もある。

一方で平均給与は前年比7.9%増と伸びており、全業種においても「農林水産・鉱業」の10.7%増に続いて良い結果となった。