宿泊施設なのに”泊まり放題” 元農水エリート、創業1年で実現 浅草橋拠点のスタートアップ、ゲストハウス「Little Japan」で宿泊イノベーション

「いつでも泊まり放題」のサービスを提供しているゲストハウスがある。東京・浅草橋のゲストハウス「Little Japan」だ。このゲストハウスを運営している株式会社Little Japanは2017年2月に設立したばかりのスタートアップ。代表取締役の柚木理雄氏は京都大学卒業の元農水省エリート職員だ。今年3月に日曜日から木曜日に泊まり放題のホステルパスの販売を開始した。

さらに同社はこのほど、従来のプランに金曜日と土曜日を加え、全曜日いつでも泊まり放題のプランも発表した。1年契約すると月額費用は2万5000円。同社は「地方と東京で2拠点生活をさらに推進するため、東京に1週間、2週間と長期滞在をする方が利用をしやすいように」と説明している。

首都圏周辺に住む人の中で、都心は家賃が高いため満員電車などで1時間以上かけて通勤・通学している人は多い。同社は手頃な価格でこうした人たちが気軽に拠点を持てるようにする。

ホステルパスが目指すことについては①パラレルキャリア(副業・兼業)の推進。地域創生等の担い手の増加②二拠点居住の推進。関係人口の増加による空き家活用・担い手不足の解消③魅力的な宿泊者の増加によるゲストハウスとしての魅力増加—など。

現在はホステルパスはこのゲストハウス専用のサービスだが、今後全国の登録施設を泊まり放題にするサービスへと昇華させる。宿泊施設の「泊まり放題」という画期的な取り組みがどこまで広がっていくのか。Little Japanの取り組みに注目が集まる。