打倒Airbnb…中国民泊大手・小猪、330億円資金調達 ジャック・マー氏主導、IoTシステム開発やグローバル展開加速へ

アリババグループのジャック・マー会長=出典:World Trade Organization / Flickr (CC BY-SA 2.0)

中国民泊大手の「小猪(Xiaozhu)」が、アリババグループのジャック・マー会長が率いる投資ファンド「Yunfeng Capital(雲鋒基金)」などから3億ドル(約330億円)の資金調達を実施したことが、10月14日までに明らかになった。出資元にはシンガポール政府投資公社(GIC)も含まれる。

民泊世界大手Airbnbや中国国内におけるライバルである「途家(トゥージア)」との競争力強化に向けて経営基盤を強化する。民泊向けIoTシステムの開発も加速させ、予約数増加に向けてさらなるグローバルネットワークの構築も急ぐ。

小猪は2012年設立。2017年11月の1億2000万ドル(約130億円)の増資を経て、同社の企業価値は10億ドル(1100億円)に達しているとされている。IPO(新規株式公開)に関する報道もあるが、同社はすぐには実施する予定はないとしている。

中国国内の民泊市場は中国当局によると、2020年には売上高ベースで500億元(約8000億円)規模になると言われている。小猪は2018年10月時点で50万件(同社発表)の登録施設を抱えているとされている。