AirbnbとJTBが包括的業務提携 プロモーションや地方創生でタッグ JTBツーリストセンターなど活用

民泊仲介世界大手Airbnbと旅行大手JTBは11月4日までに、新たな旅行体験市場の開拓を見据えた業務提携覚書を締結したことを発表した。プロモーションや地方創生、体験を基軸にした連携を開始する。

主な協業項目としては、①JTBが保有・運営するツーリスト・インフォメーション・センターを活用したAirbnbホスト・ゲスト向けプロモーションの実施②イベント民泊や地域の魅力開発・発信に向けた連携③旅行体験市場の開拓に資する新たな事業・サービスにおける協業—など。

具体的な展開事例としては、JTB運営の心斎橋エリアのツーリスト・インフォーメーション・センターでAirbnb専用デジタルサイネージの導入を開始し、訪日外国人を対象としたAirbnbの認知向上など目指す。

報道発表では業務提携の背景について、まず今年6月に施行された住宅宿泊事業法(民泊新法)に触れ、民泊関連の事業環境が整ってきたことを説明。その上で「交流創造事業」を軸に据えるJTBと「暮らすように旅する」がコンセプトのAirbnbが日本の旅行体験市場の活性化について共感したとしている。

両社は「本取り組みを通じ、両社は相互に連携し、新たな旅行体験市場の創出を推進し、旅を軸とした社会の発展に貢献してまいります」としている。