東南アジアのライドシェア大手グラブ、Bookingホールディングスと戦略的提携 220億円の資金調達も

世界最大級のオンライン宿泊予約サイト「Booking.com」を運営するBookingホールディングスと、シンガポールに本社を置き東南アジアでライドシェア事業を展開するGrab(グラブ)社はこのほど、戦略的提携を結んだ。

Booking.comのユーザーは自社アプリでグラブのライドシェアサービスを、グラブのユーザーは自社アプリからBooking.comやAgodaの予約サービスをそれぞれ利用できるようになる。

これに合わせ、BookingホールディングスはGrab社に2億ドル(約220億円)を出資した。Grabは2018年末までに30億ドル(約3300億円)の資金調達を目指しており、Bookingホールディングスからの出資で現ラウンドでの調達額が累計22億円に達したという。

Bookingホールディングスのトッド・ヘンリック氏(シニア・バイス・プレジデント兼企業開発トップ)は「Grabはここ数年、東南アジアで飛躍的に拡大し、競争の激化する分野で名だたる大手企業としての地位を確立しました。テクノロジーを通じた旅行体験の向上のため、同社と提携し協業を進めることを楽しみにしております」としている。