農泊に関する世論調査、旅行者の楽しみは? 希望する滞在日数は? 内閣府が調査

内閣府が調べた「食と農林漁業に関する世論調査」の概要が公表され、「農山漁村滞在型旅行」に対する日本人の現時点での意識や考え方が垣間見えた。

農山漁村に滞在する旅行で興味があることに関する質問(複数回答)では、山や川、海、棚田などの「自然・風景」が58.7%で最も多く、「温泉での休養」が53.5%、「地域の特産品を使った食事」が52.0%、「お祭り・伝統芸能などの地域文化」が40.1%と続いた。

滞在希望期間については、「日帰り」を希望する人は2.9%とわずかに留まり、「2泊」が40.9%で最も多く、「1泊」が26.4%、「3泊」が15.3%、「4〜6泊」が6.9%だった。「7泊以上」を希望する人も4.1%に上り、「日帰り」より多い結果となった。

こうした旅行で宿泊したい施設に対する質問(複数回答)では、「古民家・廃校などを改修した宿泊施設」が42.5%と首位になり、「一般のホテル・旅館」が39.2%、農家・漁家民宿が35.0%、「一般の民宿・ペンション」が29.2%だった。「キャンプ場」という層も11.8%いた。

「農泊」の認知度については、「意味を知らず、言葉も聞いたことはない」が55.2%と半数以上を占めた。「意味を知っていた」は25.5%、「意味を知らなかったが、言葉だけは聞いたことはあった」が15.8%だった。