日本航空(JAL)と百戦錬磨、JALサテライトトラベル(香港)の3社は11月29日、農泊を活用して香港からの訪日観光の需要喚起に向けた取り組みを共同で開始することで合意したことを発表した。
香港からの訪日旅行者数は2017年は223万人。報道発表で3社はまず①人口(約730万人)に対する訪日比率が高いこと②リピーターの割合もアジア諸国の中でも最も高いこと—の2点を挙げ、「香港は訪日旅行に対する関心が非常に高いマーケットであるといえます」としている。
そんな中でリピーターの地方部への旅行需要が高まり、3社は「地域ならではの生活を体験できる機会を提供することが地域への旅行需要喚起につながる」と説明。農林漁業体験を組み込んだ宿泊の提供に取り組むことに決めたという。
サテライトトラベルは香港に本社を置く総合旅行会社。協業ではまず、百戦錬磨が運営する民泊予約サイト「STAY JAPAN」の登録農泊施設をサテライトトラベルにて販売開始するようだ。まず南三陸地域の訪問ツアー商品を販売し、その後、北海道や青森県弘前、秋田県仙北、岩手県遠野、熊本県人吉球磨地域などのツアー商品の取り扱いも開始する。