業界初、宿泊施設向けの「キャンセル料保証サービス」始動 ヤフー出身者のスタートアップ、過去に2億4000万円以上を資金調達

キャンセルしたい宿泊予約の売買サービス「Cansell」の開発・運営を手掛けるCansell株式会社(本社:東京都渋谷区/代表取締役:山下恭平)は3月25日、宿泊施設向けの「キャンセル料保証サービス」をスタートさせた。同社の調べによると、同様のサービスは業界で初という。

キャンセル料保証サービスは、保証会社のGardia株式会社や大手保険会社と共同開発したサービスで、ホテル・旅館の経営支援のための独自プログラム「Cansellパートナープログラム」(無料)に入会している宿泊施設が費用を負担することなく利用できる。

保証回数は月3回からで、受け取れる金額は請求金額の10〜100%。自社サイトとオンライン旅行会社(OTA)からの両方の予約に対応しており、通常のキャンセルやノーショーが対象となるという。

同社は今後について「キャンセル料保証サービスなどだけでなく、宿泊施設様が抱える課題を解決・支援する様々なサービスの提供を予定しております」としている。

Cansell社は2016年1月設立。代表取締役の山下氏はヤフー出身だ。同社は2017年1月に4000万円を、2018年8月に約2億円を資金調達したことを発表している。資金調達の詳細は下記の通り。

▼2017年1月の資金調達
調達先:DGインキュベーション、カカクコム、大和スタートアップ支援投資事業有限責任組合、イノベンチャー
調達額:4000万円

▼2018年8月の資金調達
調達先:DGインキュベーション、DK Gate、マネックスベンチャーズ、個人投資家
調達額:約2億円