自治体へ届出せずOK…1カ月以上滞在のホームシェアサービス「Homii」始動、本田圭佑氏も投資 手数料15%

1カ月以上の長期滞在を前提としたホームシェアサービス「Homii(ホーミー)」がこのほどサービスを開始した。長期滞在に特化しているため「民泊」という扱いにはならず、自治体への届出も必要ないことが特徴の一つとしている。

ホストは自宅の空き部屋を外国人に貸して1カ月以上にわたって共同生活を送り、Homiiを通じて1カ月ごとの謝礼の支払いを受ける。Homiiの仲介手数料は15%。

食事の提供や清掃に関する規定は設けず、同社は「従来のホームステイサービスよりもゲスト受け入れの負担を軽くする仕組みを作りました」としている。

報道発表によれば、Homiiでは予約前の全ゲストの身元の確認を徹底している。また、スマートフォンを使った鍵の開け閉めのシステムを採用しており、鍵の受け渡しが必要ないことも特徴だという。

(参考:同社は民泊新法が適用されないという点について「ホームステイに民泊新法は適用されますか?」というQ&Aページで詳しく説明している)

■代表の洪英高氏「留学を通して、国籍や肌の色は紙切れに等しいということを学んだ」

Homiiの運営会社は株式会社ダイバーシーズ(本社:東京都渋谷区/代表取締役:洪英高)。代表の洪英高氏は発表の中で、本人が在日外国人として人種差別に苦しめられた原体験があり、その後の留学が貴重な経験になったことを説明。その上で「世界中の人々が国籍や文化の違いによる心の距離を縮め、お互いが多様な価値観を寛容し合えると信じて事業展開をして参ります」としている。

同社は第三者割当増資を実施したことも発表。引受先には本田圭佑氏が代表を務める「KSK Angel Fund」も含まれており、本田氏からは「出資を決めたのは約1年半前になるのですが、当初はアイデアしかなく、差別をなくしたい!と本気で言う洪さんに共感して出資を決めました」というコメントが寄せられている。