平日は閑古鳥が鳴いているモデルハウスを民泊運用——。建築業界に特化したウェブ制作会社の株式会社D-Gripシステム(本社:東京都新宿区/代表者:宮坂嘉男)がこうした取り組みをスタートさせる。
民泊仲介世界大手の米Airbnbとパートナー契約を結び、エボラブルアジアの民泊事業子会社であるエアトリステイとは業務提携し、取り組みを進める。D-Gripシステム社は「工務店や地域ビルダーが収益を得ることで、業界全体を活性化させることが目的」としている。
同社によれば、最近では中小の工務店もモデルハウスを使った顧客獲得に乗り出しているが、経費をかけて建築しても有効活用されているのは週末だけとなっているという。同社はそこで火曜〜木曜日の週3日を民泊運用し、収益を得ることができる仕組みを考えた。
同社は「年間180日ルール」がある住宅宿泊事業法(民泊新法)についても触れ、「今回の民泊モデルハウス事業は、週3日の運用になるので月間12日、年間144日になるので法律に触れることはありません」としている。
同社の代表は工務店を経営した経験がある元職人のようで、「モデルハウス×民泊」という二毛作の取り組みに要注目だ。
同社は「モデルハウスが持つ本来の目的は、新築やリフォームを計画するお客様への訴求になるので、間取りや設備も充実していることから、宿泊施設としてのグレードは高級ホテルのスイートクラスだと言えます」としている。