高級住宅など専用の民泊予約サイト「Luxury Retreats」を買収してから約2年。Airbnbはこのほど、「Airbnb Luxe」(エアビーアンドビーラックス)をスタートさせたことを発表した。同社が2018年2月に発表した「Airbnb Plus」の上位に位置付けられるものだ。
ラグジュアリートラベル市場の規模は2000億ドル(約22兆円)以上と言われており、今後も成長が見込まれている領域だ。Airbnbによると、同サイト内でも1泊1000ドル以上の予約数が2018年は前年比で60%増を越える勢いとなっている。
Airbnb Luxeについて報道発表では「誰もがパーソナライズおよびオーダーメイドのラグジュアリーな旅を享受できる」と説明している。最高水準を維持するために行う300項目の審査基準を設けており、審査に合格しなければリスティングとして登録されない。
既にAirbnb Luxeには2000件を超えるリスティングが登録されている。トップページ「https://www.airbnb.jp/luxury」を開いてみると、1泊3万円ほどから、中には1泊30万円というリスティングもある。現在はロンドンやロサンゼルスのリスティングが多く、日本の物件はまだ見当たらない。
トリップデザイナーが予約やチェックイン、現地におけるオーダーメイドの体験やアクティビティのコーディネートなどを24時間365日対応するというのも特徴のようだ。Airbnbの共同創業者で最高経営責任者(CEO)兼コミュニティ担当最高責任者のブライアン・チェスキー氏は、下記のメッセージを報道発表で添えている。
今日のラグジュアリー旅行者は、旅先でハイエンドな宿泊先以上のことを望んでいます。彼らは、人々や滞在先と深いつながりを持つことのできる体験を求めているのです。私たちが11年以上前にAirbnbを立ち上げて以来取ってきたアプローチは、真にローカルで魅力的な旅のひとときを実現するというものです。一貫してこのアプローチを取りつつ、Airbnb Luxeでは非日常を叶える素晴らしい宿泊場所を追求し、Airbnbはラグジュアリーな旅に対する考え方と体験を一新します。