異例の条例案!「支所庁舎をホテルに」 兵庫県丹波市、特別委で可決 元ホテル社長の谷口市長が推進

出典:丹波市公式サイト

市の支所庁舎をホテルとして使う——。こうした異例の狙いの条例案が7月10日、兵庫県丹波市の市議会特別委員会で可決され、条例成立に向けて一歩前進した。神戸新聞が報じた。

市の柏原支所庁舎(木造2階建て)をホテルとして活用するための条例。この計画は、柏原支所庁舎で宿泊客を受け入れられるようにし、柏原支所庁舎の周辺にある古民家とともに「分散型ホテル」を運営しようというものだ。

報道などによれば、計画ではホテルのオープンは2021年3月の予定となっており、臨時会での採決を経て条例が成立した後、民間事業者に設計から運営までを一括で任せる形となる見込みだという。

この計画は丹波市の谷口進一市長のイニシアチブで進められているもので、谷口市長は攻めの市政運営に向けた施策として取り組んでいる模様だ。市所有の庁舎をホテル化するという計画は国内では異例で、農泊事業の一環という位置付けのようだ。

谷口市長は丹波市(旧・柏原町)出身。1975年に兵庫県庁に入庁後、農政環境部長などを歴任し、2012年にはマリオット・インターナショナルのグループホテルである「ウェスティンホテル淡路」の社長に就任した。

2016年に丹波市長選挙に自民党・民進党・公明党の推薦を受けて立候補して初当選し、現在は第1期目。元ホテル社長という経験を活かした舵取りに注目が集まる。