民泊を含む宿泊施設のインバウンド集客に関する戦略を考えるとき、その地域に特にどの国から多くの訪日客が訪れているのかを調べることは、基本となる第一歩だ。ただこの割合、都道府県によってある程度、数字が違う。
2018年は全都道府県の合計では中国人が2094万人がトップで、台湾が1146万人、韓国が1125万人、香港が594万人、アメリカが532万人、タイが288万人、オーストラリアが205万人、シンガポールが187万人、イギリスが117万人、インドネシアが111万人と続く。
中国が2位の台湾に2倍近い差をつけて首位となっているが、都道府県別でみると、台湾や韓国、香港が1位となっている都道府県もある。特に他と異なる傾向を示しているのが広島。「欧州」が全体の21%と最も多く、アメリカも13%に上り、中国は9%に留まっている。
こうした統計結果については、観光庁がまとめている宿泊旅行統計調査で確認できる。2018年分については「https://www.mlit.go.jp/common/001274858.pdf」。