「民泊企業Airbnb」からの脱却 ”料理”に参入、ライドシェアも?

民泊仲介世界最大手の米Airbnb(エアビーアンドビー)は、民泊企業からシェアリングの総合企業へと変貌を遂げようとしているのか。同社は新たに「クッキング体験」カテゴリをスタートし、ユーザーがホストとして提供可能なサービスの種類を増やしている。
Airbnbは世界的に知られるユニコーン(企業価値が10億ドル以上の非公開企業)にまで成長し、2020年にはいよいよIPO(新規株式公開)を実施するとみられるまでに成長した。その原動力は言わずもがな「民泊」で、日本にブームを巻き起こしたのもAirbnbだ。

そのAirbnbは近年、民泊以外の新たなシェアリングサービスの仲介に力を入れている。その一つが「体験」であり「動物(アニマル)体験」であり「アドベンチャー」だ。

「体験」はホストが自宅などでゲストを宿泊客として受け入れるわけではなく、スキルなどを活かしてゲストにツアーなどの機会を提供するもので、「動物(アニマル)体験」はその体験メニューの一つとして新たに追加されている。「アドベンチャー」は2〜10日の旅行を伴うものだ。

これらに新たに「料理」が追加され、既に発表の11月25日時点で75カ国で3000件を超えるメニューが予約できるようになっている。報道発表で「当社のすべての『クッキング体験』の中心にあるのは『人とのつながり』。ホストとゲストは力を合わせて料理を作り、みんなで食卓を囲みます」と説明されている。

全てのカテゴリに共通しているのは「人」。そう考えれば、単純にクルマを貸すカーシェア分野などに参入するかは未知数だが、いずれは運転スキルをシェアするライドシェアにはいずれ参入するかもしれない。

Airbnbの今後の動向に引き続き注目だ。

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