観光庁長官、「城泊・寺泊」に意欲 新春のご挨拶で

観光庁長官の田端浩氏は1月1日、令和2年の「新春のご挨拶」を観光庁の公式サイトで公表し、この1年の抱負について語った。その中で、城や寺を宿泊施設として活用する「城泊・寺泊」の取り組みを進めることに意欲を示した。

城泊や寺泊は、地元の文化や生活などに触れることができる民泊の発展系であると言える。2020年は民泊大手の百戦錬磨が長崎県の平戸城で城泊をオープンすることを発表している。民泊仲介サイトのAirbnbでは既に寺泊のリスティングもある。

また田端長官は、東京オリンピックの開催に合わせたイベント民泊(イベントホームステイ)の有効活用に向け、イベント民泊ガイドラインを改訂したことにも触れている。イベント民泊ガイドラインの改訂については「「イベント民泊」の名称が「イベントホームステイ」に 実施要件も拡充 観光庁がガイドライン改訂を発表|民泊大学」も参考にしてほしい。

また民泊届出のためのシステムの改善を行い、利便性を向上させる取り組みを進めていくことも強調した。システムの改善については既に改修業務の入札公告が公表されている。詳しくは「民泊制度運営システム、観光庁が「改修業務」の入札公告」を参照。

そのほか、引き続き違法民泊の排除にも取り組んでいく旨も示し、「引き続き関係省庁や関係自治体と連携して、健全な民泊の普及に努めて参ります」としている。

観光庁長官の「新春のご挨拶」については「観光庁長官メッセージ(令和2年新春のご挨拶)|観光庁」から全文が閲覧できる。