「遺伝的アルゴリズム」に有効性!古民家民泊の受入態勢構築で 論文が公開中

「遺伝的アルゴリズムを用いた民泊施設における宿泊客受け入れ態勢構築の試み」という論文が、文部科学省所管の独立行政法人「科学技術振興機構」が運営する電子ジャーナルの無料公開システム「J-STAGE」で公開されている。

産業応用工学会全国大会講演論文集おける論文として公表されているもので、「https://www.jstage.jst.go.jp/article/prociiae/2019/0/2019_35/_pdf/-char/ja」から閲覧することが可能だ。著者は佐賀大学の和久屋寛氏、中村飛清、伊藤秀昭、三島伸雄の4氏。

この論文ではまず、住宅宿泊事業法(民泊新法)の成立後、著者らが研究対象としている鹿島市肥前浜宿で古民家を宿泊施設として活用する構想が浮上していることについて触れた上で、一般的に古民家は規模が小さいことから、多くの宿泊客を受け入れられない問題点があることを指摘している。

その上で、宿泊施設の部屋や食事場所と風呂場の利用時間帯を適切に割り当てるための方法として、生物進化のメカニズムに学ぶ遺伝的アルゴリズム(GA)が活用できないか試したところ、この手法の有効性が確認できたという。

詳しい検証結果については論文内で読むことが可能だ。PDF2ページの論文なので、興味がある人はぜひ読んでみてはいかがだろうか。