民泊最大手AirbnbとJTB、手ぶら観光サービスの実証事業 空港とファミマ間などで

民泊仲介世界最大手の米Airbnbは1月24日までに、旅行大手のJTBとともに手ぶら観光サービスの実証事業をスタートさせることを発表した。

この実証事業は、国土交通省から受託した「訪日外国人旅行者の利便性向上に向けた『まちなか』におけるICTを活用した手ぶら観光サービスの実証事業」における取り組み。実証期間は1月22日から2月29日までで、羽田・成田・関西の3空港と東京・大阪・京都のファミリーマート6店舗などで訪日観光客向けに「手荷物配送サービス」を提供する。

配送区間としては下記が挙げられている。

  • 羽田空港・成田空港→ファミリーマート東京都内上記4店舗(当日便)
  • 関西空港→ファミリーマート大阪・京都内上記2店舗(当日便)
  • ファミリーマート6店舗→国内配送可能ホテル約12,000か所、全国11空港(新千歳、仙台、成田、羽田、中部、関西、広島、北九州、福岡、長崎、鹿児島)

従来は訪日観光客が空港から宿泊先に荷物を配送しようとしても、民泊では荷受人がいないケースが多かった。そこでコンビニに配送することで空港からでも荷物を送れるようにし、その日の旅行をてぶらで行えるようにする。

コンビニから空港やホテルに荷物が送りやすいようQRコードを使ったシステムも構築し、コンビニでの受付を簡略化する取り組みも検証する。

AirbnbとJTBは報道発表で「本実証事業を通じて、両社は今後も訪日外国人旅行者の周遊・消費拡大に資する取り組みを検討、実施してまいります」としている。