民泊仲介世界最大手の米Airbnbは3月2日、オリンピックとパラリンピックに出場経験がある人と今年の東京大会に出場が内定している人を対象に、「体験」サービスの提供者(ホスト)の募集を積極的に進めていくことを発表した。
国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)とのパートナーシップ締結を契機とした取り組みで、既に選手としての競技生活をリタイヤしている人も対象に含まれる。年齢は18歳以上であることが条件。
体験内容としては、スポーツの指導や知見の共有などのほか、「自身がパッションを持つスポーツ以外の技術や技能、知識や経験などを生かした内容」としている。その一例としてAirbnbは「美味しいコーヒーの淹れ方」、「目標設定と自信を深めるビジネスに役立つセルフモチベーション法」などを挙げている。
今年の夏に入る前に世界規模で本格的にこうした取り組みを開始するようだ。スポーツ選手のセカンドキャリア形成の選択肢の一つにもなっていきそうだ。Airbnbは報道発表で「現役・リタイアを問わず日本のオリンピアン・パラリンピアンを応援していきます」としている。
スポーツ庁の鈴木大地長官は「東京2020大会を契機として、また大会のレガシーとして、オリンピアン・パラリンピアンが自らのセカンドキャリアを開拓する枠組みが形づくられることを期待しています」としている。