民泊仲介世界最大手の米Airbnbは3月12日、新たに「より柔軟な予約」を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大によって旅行の制限などの影響が広まる中、ゲストが安心して予約でき、またホストが長期的により多くの予約を確保できるようにすることが目的だという。
この「より柔軟な予約」についてAirbnbは、「不確定要素のある中でも、ホストとゲストがホスティングや旅行プランをキャンセルまたは延期したいというニーズを満たすために開発しているツールとプログラムの一式となります」と説明している。
具体的には、「柔軟な対応をしてくださるホストへの措置」「旅行者向けの簡単な検索フィルター」「Airbnbゲストサービス料の全額返金」という3点が説明されている。
「柔軟な対応をしてくださるホストへの措置」では、例外的に予約キャンセルと返金の対応をしてくれたホストのサポートに全力を尽くすことを説明した上で、キャンセルされたリスティングに新たな予約が早く入るようプロモーションを行うことや、さらにこれらのリスティングについては6月1日まではホストサービス料3%を免除することなどに触れている。
「旅行者向けの簡単な検索フィルター」については、「最も適切なキャンセルポリシー(柔軟、適度、または厳格)が適用された宿泊施設を簡単に検索し予約できるフィルター」をゲスト向けに用意するというもの。
「Airbnbゲストサービス料の全額返金」もゲスト向けのもので、2020年3月11日〜6月1日までの間に予約した宿泊先のキャンセルをする必要があり、かつAirbnbゲストサービス料の返金がない場合については、Airbnb側が「今後の旅行予約に使用可能な旅行クーポン」として同額分を払い戻すという。
Airbnbは新型コロナウイルスへの対応に関し、「コロナウイルスについての情報および酌量すべき事情ポリシー」でも説明している。