【速報】訪日外客数、3月は93%減 過去最悪、2月の58.3%減から大幅悪化

日本政府観光局(JNTO)は4月15日、3月の訪日外客数の推計値が前年同月比93.0%減の19万4,000人となったことを明らかにした。減少幅は調査を開始して以来最大。前年同月比での減少は6カ月連続となっている。

▼訪日外客数(2020年3月推計値)|JNTO
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/200415_monthly.pdf

新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、海外の多くの国が渡航制限や外出禁止措置を取ったことや、日本側も検疫強化やビザの無効化などを行ったことが影響した。JNTOは「世界的に旅行需要が停滞している状況にあり、感染症の推移とともに今後の市場動向を注視していく必要がある」としている。

訪日外客数は今年1月は1.1%減に影響が留まっていたが、2月には58.3%減を記録していた。1〜3月の累計の訪日外客数は393万9,800人で、前年同期比51.1%減という数字となった。

3月単月で最も減少率が高かったのが東アジアからの訪日外客数で、97.6%減となっている。東南アジアからは86.3%減、欧米豪からは82.7%減となっている。国別で見ると、中国からが98.5%減と最も高く、台湾からが98.1%減、韓国からが97.1%減、タイからが96.7%減と続く。

■訪日外国人の旅行消費額、1〜3月は41.6%減

観光庁が4月15日の同日に発表した「訪日外国人消費動向調査」では、1〜3月の訪日外国人旅行消費額(一次速報)は前年同期比41.6%減の6,727億円まで落ち込んでいる。

▼2020年1-3月期の全国調査結果(1次速報)の概要
http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001340596.pdf